私が自毛植毛手術を受けた親和クリニックの、総院長でもある
医学博士・音田正光氏が、自毛植毛に関してのアレコレを細かに解説した書籍を上梓された。
その名も『薄毛革命』。親和クリニックのホームページにバナーが掲載されている。
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前回は第1章と第2章についてレビューしたが、今回は残りの第3章と第4章についてレポートする。
第1章
「育毛剤」「シャンプー」「ヘッドスパ」に対する信仰の崩壊
知識不足で悩む「薄毛難民」が増加している
第2章
20代から忍び寄る薄毛リスク
誰も決して語らない「本当の発毛のメカニズム」
第3章
科学的根拠と高い技術力が可能にした「薄毛革命」
自毛植毛で自分の髪が蘇る
第4章
生涯「フサフサ」宣言
走っても泳いでも大丈夫、髪で悩まない人生を手に入れる
の4部構成となっている。
今回は、第3章について。
ここでは、いよいよ自毛植毛に関して解説されることになる。
自毛植毛が行なわれるまえからある人工毛植毛の危険性。そして自毛植毛の歴史について。
後頭部や側頭部は男性型脱毛症(AGA)にならないこと、そして現在、自毛植毛手術において
行なわれている2つの手法について紹介される。
移植株を一定範囲の皮膚ごとメスで切り取ってしまうFUSS法と、移植株を丁寧にくり抜いていくFUE法、そしてそれを進化させた親和クリニック独自のMIRAI法の解説だ。
私は自毛植毛手術を受けるにあたって受診したカウンセリングにおいて、
親和クリニック大阪院長の滝田先生から解説を受けていたが、
読み進むうちにその時の内容が頭に蘇ってきた。
私が信頼を寄せた手術法=MIRAI法の詳細が、ここに語られているのだ。
さらに自毛植毛にあたってのヘアデザインの重要性。これも語られている。
ヘアデザインは医師の腕やセンスによって決められるもの。
ぞんざいに扱われてしまうと、仕上がりに納得いかず再手術へとつながってしまう大事なファクター。
このことを明確に書いている。3000症例以上を経験してきた医師ならではの言葉であり、
音田先生ならではの著述になっているのが見て取れる。
そして最後の第4章では、これまでに親和クリニックにて自毛植毛を行なった
患者の言葉が掲載されている。
4人の患者の言葉だが、それぞれが手術前のこと、カウンセリング時、手術後、周りからの声など、ひとりひとりの生の感想を知ることができる。
また、それに対しての音田先生のコメントも掲載。
こういった患者や医師の生の声は、悩みを抱えるものにとって本当に参考になる。
『薄毛革命』。
3000症例以上をこなしてきた現役医師による、世にはびこる薄毛対策への警鐘、
男性型脱毛症(AGA)やその対策法、そして自毛植毛手術の微にいり細にいる解説。
薄毛に悩み続けている人は、是非とも手にとってほしい1冊だ。
薄毛革命 「自毛主義」のすすめ
著者:医学博士 音田正光
発売:幻冬舎
ISBN978-4-344-99485-0
800円+税