私が自毛植毛手術を受けた親和クリニックの総院長でもある医学博士・音田正光氏が、自毛植毛に関してのアレコレを細かに解説した書籍を上梓された。
その名も『薄毛革命』。親和クリニックのホームページにバナーが掲載されている。
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私は音田先生ではなく大阪院長の滝田先生にお世話になっているのだが、
先日、書店にて見かけた折に気になって購入することにした。
『薄毛革命』では、世に出回っている増毛や育毛に関連する商品やサービスについて、
医師ならではの医学的知見を元に詳細を分析。さらに、発毛の科学的なメカニズムに
基づいた正しいAGA診断方法など、薄毛や植毛に関する情報を専門的に解説している。
内容は
第1章
「育毛剤」「シャンプー」「ヘッドスパ」に対する信仰の崩壊
知識不足で悩む「薄毛難民」が増加している
第2章
20代から忍び寄る薄毛リスク
誰も決して語らない「本当の発毛のメカニズム」
第3章
科学的根拠と高い技術力が可能にした「薄毛革命」
自毛植毛で自分の髪が蘇る
第4章
生涯「フサフサ」宣言
走っても泳いでも大丈夫、髪で悩まない人生を手に入れる
と、以上の4部構成となっている。
第1章では、薄毛にまつわる通説の科学的根拠のなさをズバっと切っている。
育毛シャンプーやヘッドスパへの過剰な期待は無駄といったことや、薄毛は遺伝、毛深い人は薄毛になりやすい、
辛い物を食べすぎるとハゲるなど、世にはびこる噂のアレコレを、科学的根拠のないものとバッサリ。
黒い粉を頭部に振りかける「増毛パウダー」や人工毛を頭髪に結びつける「結着増毛」といった手段は、結局のところ「カツラ」を売るための導線になっている現状など、自毛植毛医ならではの切り口で語られている。
さらに、「カツラ」の持つデメリット=莫大なコストについても、明確に語られており痛快だ。
第2章では、主に男性型脱毛症(AGA)について専門的に語られている。
発毛のメカニズムから、頭髪が生える→成長→抜け落ちるまでの毛周期(ヘアサイクル)のこと、そして薄毛の原因とされる複数の症状の解説。
さらに、男性型脱毛症(AGA)のメカニズム、進行度の図解に加え、女性の脱毛症についても書かれている。
さらに、すぐに分かる男性型脱毛症(AGA)の自己診断の方法も説明されていたりもする。
もちろん、男性型脱毛症(AGA)に効果のある内服薬や外用薬も細かく説明されている。
私が自毛植毛手術を行なうにあたって様々な情報ツールを使って調べ上げたこと、
発毛のメカニズムや男性型脱毛症(AGA)などについての知識を、この章を読むだけで分かってしまうほど微細な内容だという印象を持った。
と、長くなったので今回はここまで。
第3章と第4章についてのレビューは、次回にまわすことにする。
薄毛革命 「自毛主義」のすすめ
著者:医学博士 音田正光
発売:幻冬舎
ISBN978-4-344-99485-0
800円+税