自毛植毛手術に挑戦 その3

前回は移植元からの株採取までの経過を述べたが、
今回は株移植時の様子をリポートしよう。

うつぶせの体勢になる椅子に座り、後頭部の移植元から移植株を採取してもらった私。
だいたい1時間半ほどで株の採取が終わったら、ここで一旦、休憩をはさむことになる。

午前10時にきて、事前確認と株採取を行なって、休憩はちょうどお昼時。
休憩では軽食が出るので、麻酔が効いてボーっとした状態だが
ありがたく頂くことにする。私のときはサンドウィッチとジュースだった。
休憩は20~30分ほどで、食事を終えしばし休んでいると看護師さんが呼びに来た。

再度オペ室へ連れていかれ、今度は採取時とは逆向きの、仰向けになる椅子に座る。
私の移植部は頭頂部から前頭部にかけてなので、前頭部に再び麻酔を注射。
先ほどの麻酔が効いているのか、痛みを感じなかった。
後頭部の採取部も同様で、仰向けにして患部がヘッドレストに触れても、痛みを感じない。

麻酔が効いていることを確認したら、株移植の前段階として
執刀医がマイクロパンチブレードという管状の医療機器を使って移植ホールを作成していく。
極細の機器を使って頭皮の至るところをくり抜いていくというと、イメージがわきやすいだろう。もちろん麻酔が効いているので、痛みは微塵も感じない。

この移植ホールの作成も仕上がりを大きく左右する要素。
執刀医の判断により髪の毛の流れや仕上がりを想定しながら行なうことが重要とのこと。
ここでも、やはり執刀医の感覚やセンス、腕の差が如実に表れるということだ。
レポートに何度も書いているのでしつこいようだが、手術を任せる医師の選択はくれぐれも慎重にした方が良い。

移植ホールの作成はだいたい1時間ほどで終了。
続いては、採取した株を移植する作業に入る。
移植作業自体は、医師の指示をもとにして2人の看護師が担当することに。

親和クリニック大阪の場合、直径0.8mmのマイクロパンチブレードで移植元となる株を採取し、それより細い直径0.63mmのマイクロパンチブレードを使用して株をホールへ移植していく。

小さめの穴に、空気圧を利用して太い株をギッチリと嵌め込んでいくという表現が正しいだろう。
これにより、移植した株がズレたり浮き上がって脱落することを抑え、定着率が格段に向上するそうだ。

株の採取~移植の流れは親和クリニック大阪のHPでも分かりやすく図解されているので、そちらもご確認を。
#flow/

移植作業は、痛みを少しも感じることなく1時間半ほどで終わった。
最終的に、執刀医の目で患部を細かく確認してもらい、自毛植毛手術は終了。

その後、患部をガーゼで保護し、後頭部の採取部にカバーシートを装着。
頭部全体に包帯を巻いてもらった後に、カウンセラーから本日この後の注意点を伝えてもらう。

しかし、このときはまだ麻酔が効いていてボーっとしている。手術終了後は、随分意識がはっきりするが、やはり完全ではない。前回のレポートでも触れたとおり、実際のところ手術中は、ただウトウトしているイメージ。痛みもなく、いつの間にか移植手術が終わっている。レポートとして詳しくは書いたが、かなりボンヤリな記憶を繋ぎ合わせ、先生やカウンセラーの説明で補足している。事実と違う部分があったら、ゴメンナサイという感じだ。
兎に角、痛みもなく、ウトウトしていたら手術が終了していたといのが正直な感想だ。

帰りにニット帽を貰えるが、これをかぶるときにも注意が必要。
包帯がずれないように、なるべく頭部が動かないようにニット帽を広げて、優しくかぶる。
包帯のままでも気にならない場合は、無理にかぶる必要もないだろう。

すべてを終え、クリニックを後にする。
手術直後の過ごし方、そして翌日にある最終確認については、次回以降リポートします。