自毛植毛手術に挑戦 その2

前回は手術の前日~直前までの経過を述べたが、
今回は実際の手術時の様子をリポートする。

手術着に着替え、手術内容の確認や移植デザインの決定などを行ない、
諸々の確認を終えたら、いよいよ手術本番だ。

手術準備のためにしばらく待たされるので、この間にトイレへ行っておく。
手術にはさほど時間はかからないが、局部とはいえ麻酔をうたれるので、
あらかじめトイレは済ませておいたほうが良いと思われる。大人として。

そしてついにオペ室へ入室。
まずは頭部へ麻酔薬を注射する。
麻酔が効いているから当然ではあるが、これ以降で痛みを感じることはなかった。
チクリとするのはこの時だけだ。

麻酔をうち終えたら、効果が出るまでしばし待機することに。
しばらく経つとボンヤリしてきて、頭部の感覚がなくなっていく。
そのあと、看護師さんにより移植株を採取する後頭部の剃毛がスタート。
事前に丸刈りにしている人は、毛髪の長さにもよるがこの手順は省かれるのだろう。
私の場合、手術後に移植部をカバーするために5cmほどの長さに揃えていたため、
バリカンにより移植部の毛髪を刈ってもらうことに。

ちなみに剃毛の手順だが、親和クリニック大阪の
「NC-MIRAI法」#medical/nc_mirai/
を選択すると、移植元を刈り上げずに済む。
これは術後の髪型の変化がなく、MIRAI法に共通して言えることだが
傷跡が残ることがないので、すぐに仕事や日常生活へ復帰できることが利点だろう。
その分、やや費用がお高めになっているが、人によってはお金に換えられないものであろう。

「MIRAI法」を選択した私は移植元となる部位を横長の長方形状に刈り上げ、
そこから移植株を採取していくことになる。
刈り上げたら即座に株採取の手順に移行するわけではなく、刈り上げた形状にあわせて
カバーシートのカタドリを行なう作業に入る。
このカバーシートとは、術後に刈り上げた移植元の部位を保護するためのもので、
MIRAI法を選択すると処置してもらえるカバーである。
基本、黒色なので、髪の毛を染めている人はそこだけ浮いて逆に目立ってしまう。
だから、毛染めは手術の前日~3日以内に行っておくことが大切になる。

カバーシートのカタドリを終えたら、次は移植株の採取に入る。
上半身がうつぶせになる形状の椅子に座り、中央部がくり抜かれているドーナツ状のクッションに顔をスッポリとはめ込み頭部を固定。この状態で採取を行なっていく。

移植株の採取は執刀医が行なう。人によって毛髪の生える間隔、生える向きなどは当然異なるので、それにあわせ採取する株を執刀医が選択する。だから、仕上がりは執刀医によって大きく左右されることになる。
これは大変重要なポイント。私が今回、親和クリニック大阪を選択したひとつの理由だ。
金額の多寡やクリニックのイメージも大事ではあるが、最終的には人と人。
親身になってくれるスゴ腕の医師と巡り合うために、医師としっかり話をしておくことが重要なる。
カウンセラーや執刀医への信頼感。
これを第一に考えてクリニックを選定してもらいたい。

私は、5つのクリニックで無料相談を受け、時間をかけて検討したが、今回の選択は間違っていなかったと自信を持っている。

・・・と、ここまで手術のプロセスをレポートしたものも、実際のところ記憶は曖昧。何をしていたかよく覚えていない。局部注射をしたあと、麻酔が効き始めると、ぼんやりしてしまい、事前の説明通り、剃毛し、カタドリ、株の採取とおこなわれたはずだが、記憶はうっすら。痛みもなく、ただウトウトと寝ていたイメージだ。

株の採取は、だいたい1時間半~2時間かからないほどで終了。
続いては株の移植になるのだが、その前にここで休憩を取ることとなる。

今回の記事もここで休憩。次回は、採取した株を移植する段階をリポートする。