歯を生やす薬とは

京都府のベンチャー組織が、歯を生やす薬の実用化に取り組んでいると報道されました。
歯を生やすとは、抜けてしまった永久歯を再生させることは夢のある取り組みです。

参考:産経新聞
https://www.sankei.com/article/20230908-POK2OCAERZISXBDVK4SDESET4M/

乳歯や永久歯とは別のものに作用

この研究に取り組んでいるのは、京都大学発のベンチャー「トレジェムバイオファーマ」などのチームです。
チームは歯の成長を抑制するタンパク質「USAG-1」の働きをなくす抗体薬を開発。
人には乳歯、永久歯とは別に、新たな歯になり得る「芽」のようなものがあるのですが、普通は生えずになくなると言います。
しかし今回とり上げられている薬は、この芽に働きかけ成長を促すことができるようになると言います。

同チームは平成30年の実験において、歯の数が少ないマウスに薬を投与し歯を生やすことに成功したと発表しています。
人と同様、乳歯と永久歯があるフェレットによる実験では、永久歯の内側から新たな歯が生えたと言います。
令和6年7月ごろから健康な成人で薬の安全性を確かめる臨床試験(治験)を始め、令和7年からは生まれつき永久歯の数が少ない「先天性無歯症」の2~6歳の子供を対象とした治験を始める予定だと言います。
歯の芽の成長を狙い、静脈注射で薬を1度投与する。虫歯などで歯を失った成人の治療も視野に入れていると言います。最終的には、令和12年ごろの実用化を目指すと語っています。

通常は抜けたら再生しない…

人は一生のうちに、乳歯から永久歯に生え変わったらそれ以降は歯が抜けてしまうと再生されません。これが基本です。
今回の研究によってその基本が根本から崩れ、失われた歯が再生できるというのであれば、こんなに夢のような話はありません。
歯が抜けてしまう原因として考えられるのは、まず虫歯が挙げられます。多くは、日常のケア不足に起因します。
他に部的な衝撃などによる脱落。そして人によっては、数本が成人後も乳歯から生え変わらないままだったというパターンもあります。
歯は健康的な日常生活をおくるために不可欠のもの。栄養素を効率的に摂取するためには、正常な咀嚼が必要です。

頭髪も取り戻せない場合が…

AGA(男性型脱毛症)の抜け毛に関しても、症状が進行しすぎてしまうと脱毛した部位から二度と毛髪が生えてくることがなくなります。
DHTが男性ホルモン受容体に取り込まれることでヘアサイクルを乱す脱毛因子を生成しますが、この状態が長く続くと、頭皮下にある毛包は頭髪の育成機能を喪失し、二度と髪を生やすことが無くなってしまいます。
しかし、頭髪においては現状の歯と違って脱毛部位に髪の基となるものを再生させる技術があります。それが自毛植毛手術です。

AGAによる薄毛化を食い止めるためには

一般的なAGAは、頭頂部や前頭部の頭髪が脱落してしまう症状です。
AGAの影響を受けない後頭部から移植株(ドナー)を採取して、気になる箇所に植えていく方法が自毛植毛手術です。
移植された頭髪は、一時的な脱落を経た後にジヒドロテストステロン(DHT)の影響を受けない性質があるため、正常なヘアサイクルを取り戻すようになります。
手術自体は一日で終わります。
現在、薄毛化に悩みを募らせている方は、お気軽に無料カウンセリングだけでも受信されることをおススメします。