無意識な誹謗中傷

人の容姿(見た目)やオリジナリティ、性的指向などを揶揄するようなハラスメント的発言(暴言)を止めようということは、世界的なムーブメントになっています。
記憶に新しいところでは、3月にアメリカで行なわれたアカデミー賞授賞式において、俳優のウィル・スミスがコメディアンのクリス・ロック氏を平手打ちをしたことで、今後10年間関連式典などへの出席が禁止とされた事件がありました。
この件は周知の通り、クリス氏が脱毛症であるスミス夫人であるジェイダ・ピンケット・スミスの髪型をジョークとして笑い飛ばしたことが原因とされています。

この事件とも関連付けられますが、世界的な経済誌であるForbesの日本版であるForbes JAPAN(フォーブス ジャパン)では、薄毛イジリによる「髪(薄毛)ハラスメント(髪ハラ)」に関するアンケート結果の記事が掲載されていました。

参考:Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/47539

盛り上がるから薄毛イジリ

記事によると、日本パブリックリレーションズ研究所という機関が「『髪(薄毛)ハラスメント(髪ハラ)』に関する全国2万人アンケート」を実施したところ、加害者と被害者の双方の意識の乖離が顕著に表れているのが分かったと言います。

薄毛に悩む人の約4割が、いわゆる「ネタ」にされる、からかわれる等といった被害を受けた経験を持っており、その7割が「不快な気分になる」と回答した。
しかし、「不快な気分になる」と回答した人の4割強が、その気持ちを伝えずに「不快感を隠す」対応をしていることがわかった。
また、薄毛に悩んでいない人の約3割が、薄毛の人に対して冷やかしたりする等の「髪ハラ」をした経験を持っているが、その6割以上は自身の行為に、「場の雰囲気がなごむ・盛り上がる」と回答。

やはり、見た目ですぐに分かる薄毛状態は、ネタにしたくなるお調子者が多いようです。考えずに済みますし、基本がつまらない人間でも相手を下げることによって笑いをとった気になれるのでしょう。
薄毛というものは自分がなりたくてなったわけではありません。その点では、命に係わる病気を患っている方と同じです。
薄毛で笑いをとったつもりでいる人は、ガン患者にも同じことをするのでしょうか。
そして記事は続きます。

また、直接、薄毛の当事者をいじるのではなく、本人がいないところでネタにしたり、その話題で一緒に盛り上がったりしたことがある人の半数近くが「罪悪感を抱かない」と回答している。
陰口による陰湿な髪ハラと言えなくもない行為についても、罪悪感が乏しい現状が浮き彫りになった。

やはり、一部の人にとって薄毛イジリというものは悪気なく口にしているようです。
悪気なく人を蔑むことができるということは、とんでもなく下種だと気づいていないわけです。

容姿をいじる「容姿ハラスメント」を無くそうという意識は、「パワハラ」「セクハラ」教育が日本の職場に根付く中で浸透してきているが、薄毛をいじる「髪ハラ」については問題視されることなく、日常会話やテレビなどの笑いのネタなどで日常化されたままであり、「容姿ハラスメント」の盲点ともいえそうだ。
また、被害者側も、場の空気を読むあまり「不快な気持ち」を押し殺す風潮も、この問題への洞察を遅らせてきた要因であることがうかかえる。

各種ハラスメントに配慮し、会社勤めの方はコンプライアンスはもとより倫理観や公序良俗などの社会的な規範に従うよう取り決められています。
しかし、それは世間的に話題になっているジェンダー問題や人種差別に関することがなどが中心で、やはり、私が以前から訴えていたとおりハゲイジリは含まれていないように感じます。

この記事にはAGA(男性型脱毛症)や円形脱毛症のみならず、疾病治療における脱毛症状も取り上げて問題提起してくれています。
性別や年齢を問わず薄毛に悩まれているかた、周囲の人間からのひどい言葉にさらされている方は、是非ともご一読ください。

難病職員に暴言

この記事以外にも、自分では望まない薄毛を揶揄された人の記事を讀賣新聞オンラインにてみつけました。

参考:讀賣新聞オンライン
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220420-OYT1T50084/

記事で掲載されているのは、今年の4月に兵庫県神戸市で起きた事件です。
神戸市水道局に勤務する勤務する男性職員5人(48~61歳)が、頭髪が抜けたり認知機能が低下したりした難病を患う同僚の外見をからかう言動を繰り返すなどしたとして停職15~3日の懲戒処分が下されました。

発表では、5人は同市内の事業所に勤務。このうち現場職員3人は昨年4月以降、難病を抱える同僚男性の容姿を取り上げ、「ポンコツ」「どうせ死ぬんやから」などの暴言を吐いた。当時の事業所長(61)ら上司2人は職員の行為を見過ごしていた。
調査に対し、職員らは「難病だと知っていたが、コミュニケーションの一環だった」などと話したという。

加害者はすべて40歳以上というのは、本当に情けない話です。
やはりここでも似たような言葉が出ます。「コミニケーションだった。」と言う言い訳です。
加害者側は、被害者である同僚は難病に苦しんでいるということは考えられなかったのでしょう。
だから、見た目だけで判断して暴言を口にする。それがマズいことだと問題視されたら、常套句のコミュニケーション云々と言い逃れるのです。
そして、挙句の果てに懲戒処分の内容は停職15~3日。人によってはちょっと長い休みをもらった程度じゃないでしょうか。本当にどうにもやるせない出来事です。

特徴的なAGAによる薄毛症状

何度も書いてきましたが、私は20歳代前半という早い段階からAGA(男性型脱毛症)由来の薄毛化に悩み続けてまいりました。
ハゲ、カッパ、アル〇ンドと、一般的には社会人になりたての頃から先輩である大人たちにからかわれ、それが30歳代後半まで続きました。
いまとなっては自毛植毛が一般的になっていますが、以前は存在すら知らず、唯々、ストレスをため込むだけでした。
真剣に悩みカツラを選択しようとしていた時期もありましたが、それもよく検討して手を出さずにいたところで出会ったのが自毛植毛手術でした。
複数のクリニックで無料カウンセリングを繰り返し、最終的には梅田の親和クリニック大阪院を選択。
凄腕のドクターと親身になってくれるカウンセラーのおかげで、AGA由来ハゲ化を食い止めることができました。術後は日常生活の一部と化しているデュタステリドの服用と親和クリニックオリジナルのハイブリッドミノキシジルの外用により、脱毛症状は抑制されています。

振り返ってみると、思い悩み続けていた年月の何と無駄だったこと。
悩むことは心的ストレスに通じますので、そのことも脱毛を加速させる要因のひとつとなってしまいます。

現在、進行形で薄毛症状に悩んでいるのであれば、速やかに専門医へ相談することをお勧めします。
自毛植毛や医薬品の使用でAGA由来の薄毛から脱却することができるのです。
悩んでいる時間はもったいないです。まずは無料カウンセリングで自分の状態を知ってみてはどうでしょうか。