大物アーティストが湯シャンを実践

2021年9月から約1年半もの長きに渡り体調不良と発声障害の治療に専念するため芸能活動を休止していたアーティストのGACKTさん。
今春のライブツアーから活動を再開されましたが、そこに至るまでは過酷なリハビリ生活があったのだそうです。

 

参考:女性自身
https://jisin.jp/entertainment/interview/2187760/?rf=2

やや古い記事ですが、療養中のGACKTさんの身に起こった頭髪にまつわるトラブルと、その克服法に注目していただきたく取り上げています。

GACKTさんを襲った症状は

アーティストであることはもちろん、さまざまな芸能活動をなさっているGACKTさん。
そんな彼を、幼少期から患われている神経系疾患を起因とする重篤な症状が襲ったのが2021年9月のことでした。
一時は命にもかかわる状態となられたそうですが、それを乗り越え様態は安定。
しかし、今度は重度の発生障害が発症してしまったそうです。そして脱毛症まで発症したと言います。

湯シャンで脱毛症を克服

GACKTさんは一時的な脱毛症状を克服なさるのですが、その方法が洗髪時にシャンプーを使用しない「湯シャン」でした。
お湯で濡らした頭皮をマッサージする方法だそうです。
頭皮を指でこすり、指の腹についた頭皮の脂をお湯で流してまた繰り返すという手法だと言います。

GACKTさんは、世のなかの人は皮脂を落とししすぎなのだと言います。
脂を落としすぎるから身体は脂分を保とうと反応してまた油を分泌する。そんなマッチポンプだと言うわけです。確かに、これはよく言われていることです。落としすぎは良くない。
シャンプーなどの薬剤を使用せず、天然のものだけで洗浄することにより、余分なものだけを排除し必要なものを残す。
そのような対処で、彼は脱毛症状から脱したと述べています。

湯シャンとは

シャンプーやリンス、コンディショナーなどを使わず、お湯だけで頭部を洗浄する行為を湯シャンと言います。
パサつく、ハリがなく、抜け毛も増えた。このような症状は男女を問わず誰しも経験したことがあるはずです。そんなトラブルを改善するには、湯シャンを試しれ見る価値があると言います。

パサつく、ハリがないなどのトラブルの原因は、頭皮の角質層を覆っているバリア機能が壊れている可能性があります。
一部シャンプーには洗浄成分として界面活性剤が含まれており、汚れを落とすときにバリア機能で重要な役割を担う皮脂も、汚れと一緒に取り除いてしまうことになるからです。
そのため、頭髪が本来持っている機能を回復させるためには、界面活性剤を含むシャンプーは使わないほうが良いというわけです。

また、頭皮の表面を保護している角質層(皮脂膜)も一緒に洗い流してしまうこともあり、これも頭髪の健康には悪影響となります。
皮脂は頭髪の表面も覆うことで、キューティクルを守りパサつきも抑えています。
その皮脂が失われることで、髪はパサつき頭皮も乾燥してしまうのです。
つまり、湯シャンは、皮脂を洗い流してしまう洗浄成分を使わないことで皮脂の状態を改善させるために有効であるというわけです。

シャンプー後のリンスは、頭髪にうるおいとなる油分を補う効果があります。
しかし、頭髪のバリア機能が低下している状態では油分を外側から補うと、本来持っているはずの皮脂を作る機能は低下してしまいます。
この状態を続けてしまうとバリア機能は壊れ、パサつきやフケの増加、かゆみの発生にもつながります。
さらに悪いことに、髪の成長も妨げられ、抜け毛の発生原因となってしまうこともあります。
それを回避するために、シャンプーなどは使わずお湯だけで頭髪や頭皮をケアする手法が湯シャンなのです。

実際の湯シャンの効果

このように湯シャンはダメージを受けた頭髪にとって有効な手段と言えます。しかし、人によっては逆効果となってしまう場合もあります。
それは、頭皮が脂っぽい人です。皮脂が過剰に分泌されている状態で、湯シャンだけでは皮脂を適正な状態に戻すことは出来ません。
分泌された皮脂が皮膚の表面にいる真菌で分解されると過酸化脂質という物質に変異し、頭皮のかゆみなどの原因になってしまうこともあります。そのため、過剰に分泌された皮脂は洗い落とすことが大事です。

この場合は、界面活性剤が入っているシャンプーではなく、固形のせっけんを使うのが良いようです。固形せっけんを手のひらでよく泡立て、その泡で優しく頭部を洗浄すると効果的です。

AGA由来の脱毛症状には?

GACKTさんのように念入りなケアにより脱毛症状を克服できる方もいます。しかし、一般的なケアだけでは薄毛化が止まらない症例もあります。
そんな脱毛症状の大きなひとつがAGA(男性型脱毛症)の発症による脱毛症状です。
AGAは外的要因で発症するわけではなく、遺伝により発症する可能性があるものです。AGAが発症する因子を持たれている方は思春期を過ぎて以降はいつ発症してもおかしくありません。AGAによる脱毛症状は頭頂部の薄毛化や生え際の後退といった特徴を持っています。
20歳を過ぎてこのような状態が気になる方は、AGA由来の薄毛化かもしれません。
私は20歳代前半でAGA由来の薄毛化が始まり、当時は有効な対処法も身近にはなく、何の対処も出来ないまま、悲惨な20-30歳代を過ごしました。40歳代に入ってから、対処法を知り、梅田の親和クリニック大阪院で受診し、自毛植毛手術を受けて頭髪を取り戻しました。

進行性のAGAは放っておくと薄毛化がどんどん進むばかりです。
薄毛になる将来像を受け入れられない方は、早めに専門医のもとへカウンセリングに赴かれることをお勧めします。