医療用ウィッグとは?

前に、男性用のウィッグやヘアーエクステンションといった部分カツラに分類される商品について話題をとり上げましたが、今回はそのなかの一種である「医療用ウィッグ」について調べてみました。

ここでは主にAGA(男性型脱毛症)についての私の体験談、自毛植毛手術について、そして育毛全般に関する話題を提供してまいりましたが、
今回取り上げる医療用ウィッグとは、抗癌剤治療による脱毛などでお悩みの方が一時的に着用するウィッグのことです。

人間、誰しもが発症する恐れがある、非常に怖い病のひとつである癌。
その治療において抗癌剤を使用すると様々な副作用が発症されてしまうといいます。
なかでも顕著に現れる副作用は、吐き気や脱毛、白血球減少の3つとされているようです。
副作用の起こりやすさは抗がん剤の種類によっても違い、また個人差もかなりあるとのことですが。
このなかで、第三者から見てはっきりと分かる副作用は脱毛です。
脱毛する髪の量は、治療開始直後から脱毛期、脱毛期から回復期と短い期間で大きく変化するそうです。
また頭皮がとてもデリケートな状態になってしまうそうですので、人によってはニット帽をかぶったり、上記した医療用ウィッグを装着するというわけです。
特に女性の場合、頭髪が脱落してしまった状態を他者に見られるのは身を切られるように辛いことでしょう。

医療用ウィッグは他のカツラ類と違い、既存の頭髪を利用して装着するわけではないようです。
インナーキャップや裏地にベルトやアジャスターが付いており、それを頭部の大きさや形に合わせて調節する。
つまり「装着する」のではなく、ベースボールキャップのように「被る」タイプのカツラということですね。

使用される毛髪は、従来のカツラと同じく人工のものと人毛、そしてミックの3種類があり、それらを人工皮膚に植えつけてあるタイプの商品もあるようです。
長さはカットすることで好みに調節でき、パーマやカラーリングを施すことも可能だとか。
市販の低価格なウィッグに比べて精巧に作られており、タイプによりますがお値段も安いものから、高いものまでさまざまあるようです。
一部の自治体では医療用ウィッグへの補助金や助成金の制度を設けているところもあるそう。
もちろん本来の目的、抗がん剤治療における頭髪の脱落以外の目的でも使用することはできますが、その場合は補助金や助成金は下りません。医師の診断書が必要なようです。

実は、私も母を癌で亡くしました。

母の場合、全体的な頭髪の脱落は見られませんでしたが、やはりところどころで抜け落ち、ニット帽を被っていました。
女性である以上、とても辛いことであったのでしょう。
癌という病は、その発症において年齢というものを問いません。悲しいことですが。
その治療においては、患者のストレスを少しでも抑えてあげることも、介護や介助を行なう者の務めだと私は思います。
医療用ウィッグは、第三者からの目を気にしてしまうという気持ちを和らげてあげるための一助となるのでしょう。
女性や若年層の患者にとってはなおさらです。

私は20代の若いころから薄毛に悩まされてきました。人の視線に敏感になってしまっていた時期もあります。
結果、私の場合は、自毛植毛手術の存在を知り、親和クリニック大阪院という私にあった医院とであり、決意して手術を行なったことで、その悩みも解消できました。

癌治療やAGA、その他の原因と脱毛の種類は様々ではありますが、
自毛植毛手術であれ、カツラやヘアーエクステンション、そして医療用ウィッグであれ、
頭髪について自身がストレスを感じ、それを少しでも軽減できる手段があるのであれば、
積極的に行なっていくことが大事なのではないでしょうか。