自家細胞移植の続報! 国内初の臨床試験が始まる

東京医科大学病院と大手化粧品メーカー資生堂のグループは、
壮年性脱毛症により頭皮から脱落してしまった頭髪(毛根)を再生しようという臨床研究を7月にスタートさせた。

これは、発毛を促す細胞を頭皮に注入することで無くなった髪の毛を再生しようというもので、脱毛に悩む人の根本的な治療法となるのか注目されている。

臨床研究では、まず後頭部から10本程度の髪の毛を含む頭皮を切り取り、この中に含まれる毛球部毛根鞘細胞と摘出。
そして3か月ほどかけて百万個に細胞を培養した後に、髪の毛が無くなった前頭部の頭皮に注入する。
この細胞は、脱毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けにくい性質をもっているほか、
注入した細胞が発毛を促進し、細く短くなった髪の毛に再び活力を与えることが期待されるということだ。

グループでは、男女合わせておよそ60人にこの治療を行う予定。
発毛を促す細胞を頭皮に注入し、髪の毛を再生する臨床研究が行われるのは国内では初の試みだとのこと。

研究を行う東京医科大学の主任教授は「今後5、6年の間に実用化を目指したい」と話している。

行なうことは現状での自毛植毛手術と、ハッキリ言って同様。
採取した細胞を培養する工程がキモで、これによって摘出する後頭部の頭皮部(毛根)が
少ない範囲で良いということ、身体に対する負担が少ないということがメリットか。

それにしても……うーん、今後5~6年で実用化かぁ。

いずれにせよ、朗報であることには間違いない。
この件については、これからも追って行きたいと思う。