寒い季節は「冬季うつ病」にご用心

新型コロナウィルス感染症を予防する生活をおくり始めて、はやくも2回目の年を越しました。
コロナウィルスに感染しないための予防策や、それによるライフスタイルの変化、移動の制限など、なにかとストレスを感じてしまう世の中になっていしまっています。

さて、この寒い季節は「冬季うつ病」に罹病してしまう可能性が高いと言います。

参考;中國新聞デジタル
https://www.chugoku-np.co.jp/living/article/article.php?comment_id=814776&comment_sub_id=0&category_id=1124

季節性感情障害

冬季うつ病とは季節性感情障害とも呼ばれ、秋から冬にかけてうつ症状が現れ、春先の3月ごろになるとよくなるというパターンを繰り返すのが特徴だと言います。
症状としては、気力低下、過眠症、食べ過ぎ、体重増加、炭水化物への欲求、引きこもりなどがあります。

参考:厚生労働省 eJIM
https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/communication/c03/48.html

季節性感情障害は、症状が出る時期に特徴があることや低緯度地域への旅行により症状が好転することがあるということから、日照時間の変化と、個体の概日リズム障害(いわゆる体内時計が狂っている状態)との関連が推定されています。
そのため、治療法の一種として、1~2時間ほど2,500~10,000ルクスの高照度の光を照射するという高照度光療法が挙げられています。

中國新聞デジタルに記事には、

冬季うつ病は北欧など高緯度で冬の日照時間が短い地域に多い。国内でも、日照時間が短い日本海側の地域に症状を訴える人が多いとする調査結果もある。国立精神・神経医療研究センター(東京)睡眠・覚醒障害研究部の栗山健一部長は「日光を浴びないとセロトニンの分泌が減り、気分や意欲が落ち込んでしまう」と指摘する。

と書かれています。

セロトニンとは、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをする脳内の神経伝達物質のひとつです。
日光を浴びることで分泌が促進され、一説にはこの物質の欠乏がうつ病を発症させる一因となると言います。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/heart/yk-074.html

春先には好転する事例も

治療をしなくても自然に症状がなくなる自然寛解する春先まで高照度光療法などを継続し、抑制症状が軽減してきたら外出する機会を増やすなどして自然光を浴びるようにすると良いとされています。

なお、毎年同じ時期に同様の症状が出現する可能性が高いとも考えらており、年齢とともに軽症化し自然消失することもあれば、冬季以外の抑うつエピソードが出現し、季節性が消失することもあります。

うつ病というのは、とても辛い病気です。私は仕事仲間の一人が罹病し苦しんでいる姿を見てきました。そして、うつ病は他の病気や症状なども引き起こしてしまう可能性を持っているのです。

うつ病と円形脱毛症は相互にリスク因子がある

少し前の記事ですが、うつ病と円形脱毛症は相互にリスク因子が存在するとの論文を、医師向け医療ニュースサイト「ケアネット」で紹介されていました。

参考:ケアネット
https://www.carenet.com/news/general/carenet/47402

その論文は、カナダ・カルガリー大学のIsabelle A. Vallerand氏らによるもの。
円形脱毛症(AA)の発症は後にうつ病を発症するリスクがある一方で、大うつ病性障害(MDD)の罹病も、後のAA発症の有意なリスク因子であることが明らかになったと言います。MDDのAA発症リスクに関しては、抗うつ薬使用が交絡因子であることも示されたと発表されています。交絡因子とは、調べようとしている因子以外の因子で、病気の発生に影響を与えるものを指す言葉です。

AAは脱毛の自己免疫疾患であり、患者にMDDなどの大きな精神的負担を強いるのだと言います。一方で、多くの患者はAAを発症する前にメンタルヘルス症状を訴えることから、MDDとAA双方の関連が示唆されています。

つまり、うつ病に罹病すると円形脱毛症にも罹病するリスクがあり、円形脱毛症に罹病すると、同時にうつ病を罹病してしまう可能性が高まるというわけです。
これは、あくまで研究グループが双方の関連性を評価する目的で、登録された10~90歳の患者について研究を行い解析した結果です。実際に何が原因で双方に関連性があるのかは明記されていません。

心因性の病気の難しさ

うつ病は、精神的ストレスや身体的ストレスなどを背景に、脳がうまく働かなくなっている状態をさします。また円形脱毛症は、現在では未だに正確な要因が特定されておらず、様々な説が提唱されている状況です。
免疫機能の異常によるものだとの説もあり、それを発生させる要因としては、疲労や感染症などの肉体的・精神的なストレスや体質的な素因があるとされています。
いずれも、何らかの原因による強いストレスを受けてしまうと罹病する可能性があり、回復には根気強い治療が必要となる疾患です。

円形脱毛症が原因による脱毛症状は、罹病の根本原因を排除し症状が治まると、髪は再び生えてきます。
このあたりは、AGA(男性型脱毛症)とは異なっています。
参考:ココカラクラブ
https://www.cocokarafine.co.jp/oyakudachi/health/201809318.html

AGAは…

AGAの場合は根本的な原因を特定したとしても、そのまま何もせずにいると脱毛症状は進行するばかりです。
20歳代前半にAGAによる脱毛症状が発現した私は、40歳代を迎えるころには頭頂部から拡大したカッパ部と後退しきった生え際が合体しかけた状況になっていました。
そこで頼ったのが、梅田の親和クリニック大阪院での自毛植毛手術でした。
自毛植毛は、自分の頭髪を薄毛が気になる部位に移植する手術です。
採取する移植毛は主に後頭部で、そこに生える頭髪はAGAの影響を受けません。
移植する先は生え際や頭頂部でAGAの影響をモロに受ける部位なのですが、採取した移植毛は移植先でも元の性質を維持し続けるため、移植後にAGAの影響は受けません。

薄毛のストレスは専門医へのカウンセリングで解消

いま、AGA由来の薄毛に悩む方は若い世代でも増えていると言います。その影響なのか、親和クリニックが公開しているデータによれば、相談者の主流は20~30歳代の若者世代です。薄毛治療を行なうクリニックでは、だいたいカウンセリングは無料で行ってくれます。
私自身、自毛植毛手術を決めるまでに、複数のクリニックでカウンセリングを繰り返しました。クリニックや手術の方法を比較・検討して、最終的に親和クリニック大阪院に決めました。決断まで時間はかかりましたが、納得して手術を受けられたので、良かったと思っています。