頭髪以外の毛は移植できる?

成人して2~3年後に頭頂部の薄毛化が始まったという悲惨な時代を若いころ過ごしたわけですが、私ほどではないにしろ若いうちから脱毛症状に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
40代を過ぎてから、ハゲ化の原因がAGA(男性型脱毛症)由来のものであるということが判明し、同時に親和クリニック大阪院での自毛植毛による施術によりAGAの悩みを大きく改善することができました。

男性の薄毛の原因がAGAであることが多いというだけで、薄毛の原因はそれぞれで、いくつかの原因が存在します。


私もハゲに悩む期間が長かったので、一時期、周囲の人たちの頭部を自分と比較するように観察してしまうことがありました。
街中で、テレビ番組で、気分転換に向かったサウナや温泉施設などで、薄毛の方を見ていたある時、ふとこんなことを思いました。

「頭部が薄毛の人は体毛が濃いケースが多い」。

濃い体毛に悩まされた10代

私は成人以降に薄毛の悩みにとりつかれ始めました。
しかし、体毛についての悩みは思春期以降からすでに始まっていました。手足のムダ毛はもちろん、胸部や背中の一部にまで体毛が生え始めたのです。
10代にとって、これは非常に恥ずかしい現象でした。おかげで、海やプールなど人前で裸になるシチュエーションには行けずじまい。
高校・大学では、友人と旅行に行くという機会でも事前に剃っておくというひと手間が面倒でした。開き直ってしまえばどうということはないのでしょうが、当時の私にそれはできずにいました。
似たような体験を持っている人も多いのではないでしょうか。

ホルモンの影響?

私は医師免許も薬剤師の資格もありません。薄毛情報が気になる、言ってみれば、アマチュアの薄毛研究家といったところです。
そんなわけですから、エビデンスなどもちろんなく、単なる観察した結果としての傾向でしかないのですが、やはり頭部は薄く・体毛は濃いめという人は多いように感じます。

ちなみに体毛が濃くなる大きな原因のひとつは、ホルモンバランスの乱れと言われているそうです。
ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンより男性ホルモンが多くなってしまうと体毛が濃くなると言います。
食生活の乱れや過度なストレスは体調不良をまねくだけでなく、体毛が濃くなる原因にもなります。

参考:マイナビ ウーマン
https://woman.mynavi.jp/article/170203-16/

自毛植毛に体毛を使う?

そんな薄い頭髪、濃い体毛に悩まされていた私は、40歳代を迎え自毛植毛によりAGAを改善しましたが、事前の無料カウンセリングで体毛についての質問もしてみました。
結果は、技術的にはできなくないがお勧めできないというものでした。

理由は、
体毛は長く伸びるまで成長しないこと
毛質が違いすぎること、
体毛と頭髪ではヘアサイクルが異なるため太い毛が育たないこと
見た目に違和感が出る可能性があること

納得の理由です。頭に突然、脛毛のような毛が生えて居たら、違和感どころの話ではありません。親和クリニックHPでも似たような疑問に先生がこたえられていました。

出典:親和クリニック ドクターコラム
https://shinwa-clinic.jp/about/drcolumn/57/

この記事によると

「体毛も毛髪と同じく自分のものであることから、移植後に拒絶反応を起こすことはありません。また、体毛はAGAの原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響を受けにくいことから、移植後にAGAによる薄毛の心配もしなくてすみそうです」

やはり、AGAの原因物質であるDHTの影響を受けるのは、頭頂部や前頭部だけなのですね。人体の不思議です。

というわけで、無駄な体毛を処理しつつ資源を無駄にしないようドナーとする作戦はもろくも潰えました。
やはり頭部で育つ髪の毛は、同じ頭部に生えていたものであったほうが何かと都合がよいです。
しかし、ドナーを採取する後頭部や側頭部も、体質や年齢によっては、望むだけの分量を採取できる状態にない場合もあります。
いろいろと無理なく、そして身体に負担をかけることもなく自毛植毛によるAGA治療を受けるのであれば、出来るならAGAが進行していない若いうちのほうが有利であることには間違いありません。
薄毛の悩みは根深いものがありますが、一日でも早い対処が望まれます。