頭髪を失った子供たちのために髪の毛を寄付!?

いまの世の中には、ヘアドネーションという活動があります。
これは、小児がんや白血病、先天性の脱毛症や不慮の事故などにより頭髪を失った子どものために、
寄付された髪の毛で人毛の医療用ウィッグを作り無償で提供する活動のことです。
この活動を行なうNPO法人や団体は多数あり、その活動に賛同する美容サロンも日本国中に存在します。

ヘアドネーションに使用できる髪の条件とは?

ヘアドネーションに使用できる髪の毛には条件が設定されています。
条件の最たるものは、やはり髪の毛の長さです。
団体ごとに規定は異なりますが、その多くが31cm(12インチ)以上と設定されています。
なかには15cm以上から受け付けている団体もあったりしますが。
この段階で、主に女性向けの慈善行為であると言えるでしょう。
もちろん、人毛ウィッグに使用する髪の毛は健康なものであるにこしたことはないので、
引っ張っても切れないような、ヘアダメージの少ない状態であることが大事です。
人毛ウィッグとして再利用するためには、薬剤を使った加工や熱処理などを行なう必要があります。
最も理想的なのは、ブリーチもパーマもかけていない髪の毛です。ドライヤーやヘアアイロンなどを使用した
日常的なケアにおいても、過度な乾燥やトリートメントなどにも十分に配慮された髪の毛であることが大事だそうです。
これらの条件に合致した髪の毛を、完全に乾いた状態で寄付するのです。
髪の毛はタンパク質が主成分なので、濡れていると腐ってしまったりカビが発生してしまうからです。

人毛ウィッグは非常に高価…その理由は?

ヘアドネーションは疾病や事故などにより頭髪を失ってしまった子供たちへ医療用ウィッグを提供する活動であるため、
プレゼントされる子供たちはもちろん無料で受け取れます。
医療用に限らず、人毛を使用したウィッグというのは押しなべて高価であり、
子供の成長に合わせて買い換えていくとなると、その負担金額はバカになりません。
当事者である子供のためなのはもちろん、その保護者にも金銭的な苦労や心労を軽減させるための活動でもあるのです。

人毛ウィッグが高価になる理由の一つとして、原料となる人毛の取引価格、
そして作成にあたって大量の髪の毛が必要となることが挙げられます。
つまり、コストが非常にかかるのですね。
商業的に使用されている人毛の多くは、南アジアの各地域から提供されているのだそうです。
そうした地域では、髪の毛を販売することによって地域の収益を賄っている部分もあるのだとか。

そう、髪の毛というのはお金になるものなのです。
これは日本ではなく海外の国の話ですが、ヘアドネーションの団体を標榜しつつ、
集めた髪の毛を闇ルートで販売していたマフィアが摘発された例もあるそうです。
日本においては、多くがNPO団体による運営であるため、詐欺の可能性は低いはずです。

まとめ

私の場合、頭髪を失った理由はAGAであり、なおかつ大人であったため、
親和クリニック大阪院での自毛植毛により頭髪を取り戻すのに自分で賄えましたが、
子供ではとうてい無理な話です。

髪の毛を提供できなくても、寄付という形で協力することもできるそうですので、
もう少し調べてみて私も何か協力できることがあればと思います。