薄毛を蔑む言葉を安易に使う人たち

4月5日、北海道札幌市の路上で、市内に住む57歳の男が知り合いの40歳代男性の胸倉をつかむ暴行を加えた容疑で逮捕されるという事件が発生しました。
警察によると、自立できない高齢者などを支援するケアハウスに住む57歳の男が、家賃の支払いなどを管理している40歳代の男性に自立を申し出たところ、

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「おまえ管理できないよね、ハゲ」
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などといってバカにしてきたことに腹を立て、男性の胸倉をつかみ強くゆすった疑いがもたれているということです。

出典:UHB 北海道文化放送
https://www.uhb.jp/news/single.amp.html?id=27492

出典:HBC 北海道放送
https://www.hbc.co.jp/news/5ceb068cf0620d96b9ed8f238f3eecce.html

酒に酔っていた容疑者

胸倉をつかまれた男性は、「暴力を受けたから来てほしい」などと警察に通報。
駆け付けた警察官は現場に近くの自宅へ帰っていた57歳の男から話を聞き逮捕。当時、男は酒を飲んでいたと言う。

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調べに対し男は、
「金銭でもめたのは確かだが、ハゲなどと身体的な特徴をバカにされ腹が立った」
などと容疑を認めていて、警察が当時の状況を詳しく調べている。
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何を言われようが手を出せば加害者

今回のこの事件ですが、私は当事者ではないので、地方テレビ局のHP上で報道された限りの状況しか分かりません。
そのため「話の流れで薄毛を罵倒された男が、相手の胸倉をつかむなどした」
という概況でしか善悪を判断できません。胸倉をつかむという暴行をした方が加害者で、つかまれた方が被害者。この図式は変わりようがありません。
法治国家においては、暴行とみなされる行為を他者に行なってはいけません。これは大前提です。

ニュース記事で概況が報じられただけで、その詳細は明らかでない状況ですが、今回の事件でも言葉による暴力は発生しており、しかもそれは被害者とされる側が口にしています。
そのことが責められるよりも前に、言われた側の男が直接的な暴行をした時点で、司法は加害者として判断します。アカデミー賞でもウィル・スミスが妻を馬鹿にした相手を殴った時点で、その行為に正義はありません。

平気で人を罵ることができる人間

話は変わりますが、他者に直接的な暴行は加えないが、何の躊躇もなく言葉による罵倒を容易に加えることができる人間も存在します。
以前は「口が悪い」「冗談」と擁護されていましたが、それらは言葉による暴力であると言えます。
世界的に見ても、性別や性的傾向、思想信条やもちろん人種といった違いを持ち出して、相手を罵倒する行為は問題とされています。

大きな問題にされるということは、言葉により他者に暴行を加える人間がそれだけ多いということなのでしょう。
それら運動が功を奏したのか、世界各地で差別的な発言や行為を抑制するような動きが増えています。日本でも、そういった運動は積極的に行われています。
ただし、あくまで私の個人的な感想ですが、それはハゲに関する罵倒を除かれているようです。

ハードルが低い薄毛の罵倒

日本人は性別を問わず、薄毛の人間を蔑むことに対する心のハードルが低いように私は思います。
「ハゲ」「ハゲてる」「ハゲはイヤ」。
20歳代からAGA(男性型脱毛症)による薄毛化に悩んできた私は、これらの言葉を幾度となく聞かされてきました。
そのような言葉を言われたとき、果たしてどう行動すれば良いのでしょうか。

前述の記事では、薄毛を含む自分を罵倒されたと思った加害者は相手の胸倉をつかむという行動に出ました。その結果、逮捕されるに至ったのです。

散々に罵ったり煽ったりしておいて、直接的な暴行(とみなされる行為)をされたら即座に通報。司法の最前線で市民を守ってくれている警察官は、全体的な善悪に限らずその状況において加害者と認められる人物の身柄を拘束します。

では、加害者とされている人物が一方的に悪いのでしょうか。
結論は、暴力を行った加害者が悪いのです。暴行(とみなされる行為)をしてしまうと、一方的に悪いと判断されてしまうのです。
だから、言葉の暴力にあったとしても、身体的な暴力でやり返すことはいけません。
理不尽ですが、そういう仕組みなのです。
小賢しい相手の思うツボにはまるのではなく、別な方法で相手の非を訴えかけるしかないのです。

薄毛はツラい

繰り返しになりますが、私は20~40歳代をAGA由来の薄毛とともに過ごしました。
その後、AGAによる脱毛現象に抗う手段として自毛植毛という技術があることを知り、複数のクリニックで無料カウンセリングを繰り返したのちに梅田の親和クリニック大阪院と出会い、独自の技法であるMIRAI法で自毛植毛手術を受け、薄毛の悩みから解放されました。
その後も親和クリニック大阪院で定期的にデュタステリドとハイブリッドミノキシジルを処方してもらい、自毛植毛した部位以外でAGAが進行するのを阻止しています。

一時は失った頭髪を再生させてからは、明らかに「ハゲ」関連のイジリは減少しました。
情けないですが、気弱な部類の男ですので、以前に薄毛を罵倒されても暴力はもちろん、言い返すことすらできませんでした。
そのような状況でストレスを抱え込むことになり、それもまた育毛にとって大敵な環境となってしまうのです。

人の考え方や言動は、他人が制御できるものではありません。
人を罵倒する言葉を口にすることを躊躇わない人間というのは現実に存在します。
そのような人間には、理不尽と思われるでしょうがこちらが対処しないといけません。

もちろん、薄毛対策・抗AGAは他人にバカにされないためだけではありません。
ご自分の未来像を思い描き、納得されるように行動してください。

私は親和クリニック大阪院での自毛植毛でAGAを克服しました。
言えるのはこれだけです。