脱毛症状をまねきかねない食品とは

インドネシアの健康情報サイトにて、深刻な脱毛症状を
引き起こしてしまう可能性を持つ7つの食品という題名の記事を目にしました。

参考:detikFood
https://food.detik.com/info-sehat/d-5311289/7-makanan-penyebab-rambut-rontok-parah

避けたい食品はこの7つ

インドネシアにおいても、健康で強くてツヤのある髪はすべての男性と女性に望まれています。
しかし、気づかないうちに、ストレスや汚染などが、脱毛や薄毛化に影響を与えています。
そして、美しい髪を維持するには、高価なヘアケア製品を使用するだけではなく、日常で摂取する食品の栄養によっても影響を受ける可能性があるといいます。

特に食品については、以下に記す7つ条件が当てはまる食品に注意が必要としています。

1.砂糖

砂糖の過剰な接種は、身体に大きな悪影響を及ぼす可能性が高くあります。
研究によると、インスリン抵抗性は糖尿病につながる可能性があり、肥満は男性と女性に禿頭症を引き起こす可能性もあります。インスリン抵抗性を引き起こす主な要因は、砂糖、でんぷん、精製炭水化物の摂取量に影響されるとのことです。

ちなみにインスリン抵抗性とは、インスリンに対する感受性が低下し、インスリンの作用が十分に発揮できない状態のことを指します。
膵臓からインスリンが血中に分泌されているにもかかわらず、標的臓器のインスリンに対する感受性が低下し、その作用が鈍くなっている状態を意味しています。
インスリン抵抗性があると、筋や脂肪組織の糖取り込み機能が低下し、肝臓では糖新生が抑えられなくなります。その結果として、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となってしまいます。
この状態が続くと膵臓のインスリン分泌機能が低下し、血糖値が上昇するためにⅡ型糖尿病を引き起こすといわれています。

2.グリセミック指数の高い食品

グリセミック指数とは、食品ごとの血糖値の上昇度合いを間接的に表現する数値です。
食品の炭水化物50グラムを摂取した際の血糖値上昇の度合いを、ブドウ糖を100とした場合の相対値で表します。
グリセミック指数が高い食品は、食後の血糖値が急上昇と急降下を起こす状態(インスリンスパイク)を
引き起こす食品です。小麦粉、パン、砂糖などの食品は、グリセミック指数の高い食品です。
これらの食品は、ホルモンの不均衡を引き起こし、インスリンスパイクを引き起こす可能性があります。この効果は、毛包に結合して脱毛を引き起こすアンドロゲンに影響を与える可能性があります。
食後の血糖の値の乱高下が、テストステロンなどのアンドロゲンに影響を与えるとは知りませんでした。
テストステロンは酵素の5αリダクターゼとの転換によって生じるジヒドロテストステロンは、毛乳頭にあるレセプター(受容体)と結合して、脱毛因子TGF-βを増やし正常なヘアサイクルを乱し薄毛化が進みます。
5αリダクターゼが活発に働く遺伝子は優性遺伝します。5αリダクターゼが活発に働く遺伝子を持っていた場合、グリセミック指数の高い食品を過剰に摂取することが巡り巡って脱毛因子TGF-βを増加させ薄毛が進んでしまうということにつながるのでしょうね。

3.アルコール

アルコールはタンパク質合成に悪影響を及ぼします。髪はケラチンと呼ばれるタンパク質でできています。
アルコールの過剰摂取は髪の毛が弱くなってしまう一因となり、ツヤが失われてしまう可能性があります。さらに栄養の不均衡を引き起こし、毛包の損傷を引き起こす可能性もあるのだと記事には書かれています。酒は飲んでも飲まれるなというところですね。何事もほどほどに。

4.ダイエットソーダ

日本ではダイエット〇〇とカテゴリーごとに呼称されているダイエット飲料のことです。
ダイエットソーダには人工甘味料が含まれています。研究者によると、人工甘味料の一種であるアスパルテームは、毛包に損傷を与える可能性があるとされていますが、そのことの詳細は掲載されていませんので不明です。ヒトにはスクロース(ショ糖)の100~200倍の甘味に感じられるそうです。

この記事では、人工甘味料は体に非常に有害な影響を及ぼします。毛包の損傷からホルモンへの影響まで多岐にわたります。と記されていますが、アスパルテームは安全性を巡る疑惑が随所で取りざたされています。
しかし、明確なエビデンスに類するものは見つけられなかったので、素人の私が判断するのは止めておきます。

5.ファストフード

ファストフードは飽和脂肪が豊富で、肥満を引き起こし、心血管疾患を引き起こすだけでなく、脱毛を引き起こす可能性があるとも記事には書かれています。
飽和脂肪酸(SFA)と単価不飽和脂肪酸(MUFA)が豊富な食事は、テストステロンレベルを
上昇させる可能性があり、DHTホルモンレベルも上昇させる可能性があるのだそうです。
DHTは脱毛症に関連するアンドロゲンです。ファストフードのような油性食品も頭皮を油性にし、毛穴の詰まりや毛包の小型化につながる可能性があるとまとめられています。

6.生卵白

卵は髪の毛には最適ですが、生で食べるべきではないそうです。
生卵白を多量に長期間にわたって摂取した人は、ビオチン欠乏症になる可能性があるとしています。生卵白に含まれるアビジンはビオチンと結合し、その栄養素の吸収を阻害するようです。ビオチンは水溶性のビタミンで、ビタミンB群の一種です。
補酵素として、糖やアミノ酸、脂質などのエネルギー代謝に関係しています。
抗炎症物質を生成することで炎症を防ぎ、アレルギー症状を緩和する効果もあるとされています。

7.魚

魚類のなかでも注意してほしいのがメチル水銀の濃度が高い種類、つまりマグロ類(マグロ、カジキなど)、サメ類、深海魚類、などです。
高レベルの水銀の経口摂取は突然の脱毛を引き起こす可能性があります。脱毛を最小限に抑えるために、これらの種類の魚はできるだけ避けてください。と記事には記されています。
しかし、確かにマグロ類などはメチル水銀濃度が高いとされていますが、魚介類は良質な蛋白質、多価不飽和脂肪酸、ミネラルなどが期待される食品です。魚介類に含まれる多価不飽和脂肪酸などは胎児や幼児にとっては脳の発育に大変重要な栄養素とされているのも事実です。

と、記事中の避けたい食品類を紹介してきましたが、大半は納得できるものでした。
これらの食品類は完璧に避けろというわけではなく、取りすぎに中止、適度な摂取を心掛けたほうが髪の健康にとっては有効ですよといったところでしょうか。

私は梅田の親和クリニック大阪院での自毛植毛により、AGA(男性型脱毛症)の影響で失われつつあった頭髪を取り戻しました。
それ以来、食生活も髪の健康を考えたものを優先してきましたが、それも行き過ぎると日常生活でストレスを蓄積してしまうことにも繋がりかねません。
これら知識は育毛のために知識として頭に入れておいて、心の負担にならない程度に実践して行くことが良さそうです。

ちなみに、薄毛の原因がAGAであった場合は、このような日常での対症療法的なケアだけでは薄毛の進行は阻止できません。
AGA治療専門のクリニックでは無料カウンセリングを行なっていますので、頭頂部や生え際の薄毛化が気になりだしたら申し込んでみてください。