皮膚の疾患も脱毛の原因に!?

頭髪は頭皮から生えてくるものですので、その健康は頭皮の健康状態に左右されます。
もちろん頭皮だけではなく、皮下の毛細血管や毛包の状態も肝心ですが、それらも含めて頭皮の果たす役割は大きいものです。今回は、脱毛の原因となる皮膚疾患を調べてみます。

脂漏性皮膚炎とは?

皮脂の分泌の異常と、発汗やビタミン代謝が関連して、毛穴から皮膚炎が広がる症状があるのです。これを脂漏性皮膚炎といいます。
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多くなりすぎることで起こる脱毛症の一種です。
頭皮や髪が以前よりもベタ付く、髪が抜けやすいなどの症状がある人は、脂漏性皮膚炎を疑ってみてもいいかもしれません。
症状として挙げられるのが、髪や頭皮が皮脂でベタ付くことです。
皮脂の過剰分泌により、頭皮に吹き出物ができたり大きなフケが発生したり、赤みやかゆみの後に湿疹やかさぶたといった炎症が出る場合もあります。
そして、こうした頭皮環境の悪化により抜け毛が多くなるのです。

また、頭皮が乾きカサカサになり、フケの様な症状が出現することもあります。
やがて赤い斑点ができ、頭皮が赤くなりフケ状のものがひどくなります。
これと同時に、脱毛が散見されることがあるのです。

参考)兵庫県医師会サイト

https://www.hyogo.med.or.jp/health-care/113%E3%80%80%E8%84%82%E6%BC%8F%E6%80%A7%E7%9A%AE%E8%86%9A%E7%82%8E%E3%81%A7%E9%AB%AA%E3%81%AE%E6%AF%9B%E3%81%8C%E6%8A%9C%E3%81%91%E3%81%A6-%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%99%E3%82%8C%E3%81%B0/

脂漏性皮膚炎の原因は?

原因はまだ詳しくは解明されておらず、体質や環境のほかに、皮膚に常在する菌やカビなどが影響するという説もあります。

フケ状のものが多い段階では、日々のこまめな洗髪で治ることがあります。
しかし湿疹ができたり、抜け落ちる頭髪が増えたり、重症化すると、こまめな洗髪と並行して薬物療法を行なうことになります。
塗り薬としては副腎皮質ホルモン(ステロイド)が有効です。
また、ある種の抗真菌剤(水虫・カビの薬)も初期症状には有効なことがあります。
抗真菌成分(ミコナゾール硝酸塩)を配合したシャンプーも市販されており、治療の助けになります。再発したと思ったら早めに治療を受けること、日頃から頭皮をあまり刺激しないよう心掛けることも大切です。

他にもある皮膚トラブルによる脱毛

脱毛があまり目立つようなら、別の病気を疑う必要も出てきます。
脱毛症には様々な種類があり、脱毛の状態もまた様々です。膠原病や代謝病、消化器病などの全身病。過激なダイエットや薬剤の副作用、頭皮の細菌・真菌などの感染症でも脱毛するケースがあります。
これらの状態になったら、まずは原因となる病気の治療が優先されます。
その病気が良くなれば、多くの場合は頭髪も併せて回復するようです。
なにが脱毛の原因であるのかを見極めることが大事ですので、皮膚科や専門医に受診するのが大切です。

原因究明が薄毛対策の近道

やはり、自分の薄毛の原因が何か知ることが、薄毛対策には有効です。しっかり原因が分かれば、効果的な対処法があるものです。
そういう意味では、AGA(男性型脱毛症)も、そのひとつであると言えます。
ただしAGAの場合は、その原因を特定してザガーロの服薬やミノキシジルなどの塗布を行なったとしても、完全に機能を停止してしまった部位、つまりハゲてしまっている箇所から頭髪が復活するのは見込み薄なケースもあります。
しかし、どうしても頭髪を蘇らせたい、ハゲを克服したいという人は、自毛植毛を選択するという道が残されています。
私は梅田の親和クリニック大阪院にて、自毛植毛手術で薄毛の悩みを克服しました。
AGAは進行性の、なんとも厄介な症状です。自毛植毛を視野に入れてみてはいかがでしょうか。