喫煙が及ぼす頭髪へのダメージ

たばこ税の増税に伴い国内で販売されている紙巻き・葉巻・加熱式などの各種タバコが一斉に値上げされました。
タバコの種類や販売会社にもよりますが、値上げ金額の幅は1箱につき10円~100円ほど。
私が愛飲していたタバコも1箱500円を超え、稼ぎの少ない私にとっては痛手となってしまいました。
そこで、これを機に完全禁煙を実行する決意を固めた次第です。

とは申しましても、意思の弱い私はリキッド式の電子タバコという類似品への「置き換え」を行なっているわけですが。
しかしながら、これでニコチンやタールからは脱却することができました。

今回は、タバコに含まれるニコチンやタールが身体に及ぼす影響についてです。

まずはニコチン。ニコチンを体内に摂取すると中枢神経系に作用して興奮状態を引き起こします。
大量に摂取すると鎮静作用もあるとか。依存性の高い物質で、愛煙家がなかなか禁煙できない原因のひとつでもありますね。
喫煙すると数秒で脳を刺激し、その後に血中濃度が高くなります。
血管を収縮させる作用もあるため、脳や皮膚の血流を阻害して頭痛や肩こりなどを引き起こすとも言われています。
さらに血圧や心拍数も上昇するため、血管への負担が増大してしまうのです。

また、タバコの煙には活性酸素を発生させる成分が含まれています。
喫煙の際に血液中に発生する活性酸素は、血管を老化させてしまうとともに、血栓を作り出すもとにもなるのです。
さらにニコチンはHDL(善玉)コレステロールを減少させ、LDL(悪玉)コレステロールを増加させます。
悪玉コレステロールは血管内に沈着することで動脈硬化を起こす原因ともなりうるのです。

そしてタールですが、油のようにベタベタしたこの物質は、数十種類の発がん性物質が含まれているのです。
喫煙によりノドや肺に付着し、がんを誘発すると言われています。
さらに、認知度は低いのですが、身体に悪影響なのは喫煙により一酸化炭素を体内に摂取してしまうこと。
一酸化炭素は酸素に比べて数百倍の効率でヘモグロビンと結合します。
それにより血中酸素が減少してしまい、体内組織の酸素欠乏を引き起こしてしまうのです。

これは、育毛にとっては大敵と言えるでしょう。植毛(=自毛植毛)手術をしたとは言え、移植した髪もそうでない髪も毛細血管を通して、血液から栄養を摂取して、成長しているのは同じです。その毛細血管の働きが弱くなってしまうと、頭髪への栄養供給が滞ってしまい、抜け毛に繋がる。
これでは、植毛や育毛剤、サプリメント、プロペシアやミノキシジルなどの医薬品を使用・服用していたとしても、その効果を十分に活かすことなどできません。

育毛のみならず、血管の老化は皮膚の老化促進はもとより、身体機能の著しい低下など健康的な生活を阻害する要因となってしまいます。
今回のたばこ増税は、いい機会だったのかもしれません。育毛に熱心な愛煙家の方々は完全禁煙を目指してみては如何でしょう。