低出力レーザーで育毛促進!

以前、家庭で育毛ケアができる赤色LEDを使ったヘルメット型の機器を2種類、紹介させてもらいました。
2016年12月16日の記事です。ナローバンドLEDを頭皮に照射するヘルメット型の育毛機器です。
かなりパンチの効いた形をしたヘッドギアで、これを装着してじっとしている姿は、いくら身内でも見られたくはないですね。

今回紹介するのは、頭皮に低出力のレーザーを照射することで頭皮を刺激し、育毛を促進する商品です。
これら育毛用を謳った低出力レーザー照射器は様々な種類のものが販売されています。
レーザーを照射することが、なぜ育毛につながるのか?
気になります。
というわけで、いくつかの機器で述べられていることを、私なりにまとめてみましたので発表します。

頭皮の血行促進・毛母細胞の活性化

もともと低出力レーザーは、体内の血行促進や新陳代謝の促進に対して効果が認められるとして、医療の現場において関節リウマチや腱鞘炎などの治療に使われていました。
育毛用の低出力レーザーは、頭皮へのレーザー照射により頭部の血行を促進させることで、育毛につながるとの理論で開発されたようです。
確かに、頭皮の血行不良は頭髪への栄養を滞らせることにつながり、その結果として薄毛や抜け毛の原因の一つとしてあげられます。
また、頭髪を成長させる要素のひとつとして、健康な毛母細胞は必要不可欠な存在です。
血行不良により毛母細胞への栄養補給が滞ってしまうと、細胞分裂が行われなくなり頭髪の成長サイクルが乱れ、これまた抜け毛や薄毛の原因になってしまうのです。
このように頭皮の血行は頭髪と密接な関係があるのです。
頭皮に低出力レーザーがまんべんなく照射することにより、頭皮の下にある血管が拡張されて血行不良が改善されるというのが、育毛用の低出力レーザー照射器の基本的な謳い文句なわけです。
商品のなかには、(その商品の)レーザーを照射することで血管内皮細胞増殖因子という毛細血管を新たに生成させ、アデノシン三リン酸を活性化させる効果がある。
という、ちょっと難しい解説がなされているものもあったりします。効くのでしょう。きっと。

マイナスの意見としては、初期脱毛があったことや、使用した際に皮膚にかぶれやただれができた、などの声もあるそうです。
頭皮の強さ・弱さは人それぞれですし、低出力とはいえレーザーを照射するわけですから、頭皮になんらかの影響が出てしまう人がいるのもうなずけます。
このようなことは、どうしても個人差が出てしまいます。それは致し方のないことかもしれません。

機器の形状はさまざまですが、ヘルメット型やカチューシャ型で頭部に装着するタイプと、大きなヘアブラシ状の形で手に持った状態で使用するタイプに分けられるようです。
使用法は各機種により決められているようですが、だいたいが1日数分程度、頭皮にレーザーを照射するだけでOKのようです。
家事や仕事、他のことをしながら育毛も同時に行なえる。「ながら」育毛とでも申しましょうか。これは魅力的です。

気になる価格ですが、機種によりさまざま。5万円以内のものから、10万円を超えるものまで。
育毛クリニックで使用されているレーザー機器も、多少の差異はあれど、基本的には似たようなものらしいです。
クリニックで施術してもらうと、院によりまちまちでありますが、これらの本体価格を上回る支出になることは間違いないです。
しかしその分、他の施術をしてもらえるクリニックもありますので、一概には価格について言えないところではありますが。

育毛用の低出力レーザー機器。魅力的な商品ではありますが、既存の毛髪を育てる、健康にするという商品であって、
AGA(男性型脱毛症)に関しては、根本的な解決策とは言えません。
自毛植毛手術で失った頭髪を取り戻した私は、これらの機器を医薬品の服用に加えて
育毛グッズのひとつとして活用する手もあるでしょうが、今現在、AGAにより頭髪が失われつつある方にとっては、これら機器だけでは食い止められない進行もあるでしょう。
AGAに悩む方は、あくまで補助的な機器であると考えておいたほうがいいでしょう。