人は何故ハゲるのか? その遺伝子の位置を特定!?

英語の記事で恐縮なのですが、このようなページを発見しました。

PLOS Genetics「男性型脱毛症の遺伝的予測」
http://journals.plos.org/plosgenetics/article?id=10.1371/journal.pgen.1006594

イギリスの研究において、抜け毛や脱毛につながる遺伝子座(遺伝子の位置)を識別することに成功したことが報告されています。
これは、平均年齢57.2歳の52,000人以上の男性参加者のデータを用いて行なわれている研究です。

その14%が重度の脱毛を有し、39%が脱毛を有していなかったとのこと。対照的に、上位10%の多遺伝子スコアを有する者のうち、
58%は中程度から重度の脱毛が認められたそうです。
そしてこれら被験者のデータを解析した結果、著しい脱毛・抜け毛と結びついた、287の遺伝子座を示すことができました。
また、共通の遺伝的変異に基づいて「脱毛がない」「著しく脱毛する」を識別する予測アルゴリズムも開発したとのことです。

なんのことだかサッパリ分からないですが、ともあれ脱毛に関連する遺伝子座を識別することで、この研究を進めていった先には、脱毛の原因を根本から解決できる日が来るのでしょう。

ともあれ、まずは遺伝子座について調べてみました。

遺伝子座とは、染色体やゲノム上における、それぞれの遺伝子が占める位置のこと。
遺伝情報が存在する染色体の部位である遺伝子座に存在する遺伝子は、
父親と母親それぞれから遺伝情報を引き継ぐため、異なる遺伝情報を持つのだそうです。
私が以前、医師から説明を受けたのは、AGA(男性型脱毛症)の原因は男性が母親から受け継ぐX染色体上にあるそうです。
母方の祖父がAGAだった場合、その遺伝子を受け継いでいる可能性が高まるということでしょうか。

その、母方から受け継ぐX染色体のうち、AGAなのかどうなのかは分かりませんが、
ともかく脱毛に関係してくる遺伝子の位置を識別することに成功したということなのでしょう。

ここからは私の妄想ですが、識別した遺伝子座に含まれる遺伝子を、脱毛に関しての遺伝子とは違うものに置き換えるのか、もしくは脱毛に関係するものだけを排除するのかは分かりませんが、ともかく遺伝に起因する脱毛症状を緩和できるようになるための第一歩であるのではないでしょうか。

ともあれ、決定的なハゲの原因を解明したわけではなさそうなのですが、
遺伝による脱毛をコントロールできる未来への先鞭であることだけは間違いなさそうです。

この研究がすすめば、薄毛になやまされることが無くなるわけですから、自毛植毛手術以上の効果が期待できそうです。

問題は、その未来がいつ来るのかということですが…。