ハゲは特定遺伝子の変異によることを発見

梅田の親和クリニック大阪院で植毛手術を受けて以来、世界中の薄毛関連ニュースを見ていますが、今回、イタリアのWebサイトANSA.itにて、ハゲは特定遺伝子の変異によるものとの新説が発表されたという記事を見つけました。

鍵は、「Map2タンパク質」生成遺伝子

記事によると、この発見は、将来的には男性の遺伝性毛髪疾患の治療法の開発に大きく寄与するものと考えられているそうです。
その方法は、特定のDNAの一部を切り取り、それを問題となる別の箇所へ張り付けることで、遺伝性の頭髪の病気(男性型脱毛症?)の治療法の開発への道を開くことができるというものです。

脱毛症や薄毛の根底にある原因とされる遺伝的変異が、ブタを使った実験で発見されたのだとか。
これは、頭髪の組成を司ると考えられている「Map2タンパク質」を生成遺伝子にあるそうで、中国農業大学で得られた結果は、米国実験生物学連盟(Faseb)のジャーナルに掲載されています。

研究に選ばれた動物モデルはブタ。ブタは人間と生物学的に類似しています。
Xiangdong Ding博士が率いる学者たちは、健康なブタと脱毛症のブタの成体、そして新生児を標本として研究を行いました。
2群のブタの毛包と皮膚の違いを調べた結果、正常なブタの毛包の密度は毛のないブタの毛包の密度よりもはるかに大きいことが判明したのだそうです。

遺伝子治療でハゲを克服?!

次のステップは、DNAシーケンス技術を使用して2つのグループ間の遺伝的差異を調査。
この方法において、Map2タンパク質を脱毛の重要な要因として特定することができたそうです。

このタンパク質が卵胞(毛包?)の形成に関連することが判明したのは初めてです。
将来のさらなる研究により、DNAの切り取りと貼りつけで、遺伝性毛髪疾患の治療につながる可能性があると博士は述べています。

この研究は、脱毛症のブタが人間の脱毛を研究するための理想的な動物モデルになり得ることも確認しました。

AGAは遺伝的要素の強い症状だとされています。その遺伝子を操作することによって、ハゲを治療しようというのが目的のようです。Map2たんぱく質を生成する遺伝子がハゲを引き起こす、その遺伝子の一部に正常な遺伝子を切り取り&貼りつけすることで、そのままでは将来的にハゲてしまうことが確実な部位をハゲ遺伝子ではなくフサフサ遺伝子に変えてしまおうというものなのでしょうか。

実際、現状では動物を使った実験段階ということで、人体への実行はまだまだ先の話なようです。

まとめ

現在は、AGAに関係する(かもしれない?)遺伝子の差が、毛のあるあるブタと脱毛症のブタとの間で確認され、その根底にあるのが「Map2タンパク質」を生成する遺伝子であるのではないかという段階の発表のようです。

AGAや薄毛を阻止するための実験は世界中で行われているようですが、一刻も早く根源的な治療法が確立されることを願います。