ツボを刺激して抜け毛を予防!?~その2

前回は、植毛、自毛植毛関連の話題を調べていたら、塩シャンプーというものをみつけてしまい、脱線をしてしまいましたが、前々回、髪に良いとされている身体のツボのなかから、主に頭部から首にかけてのものを解説しました。
今回は引き続き、肩から下腹部までのツボをご紹介します。

育毛に良いとされているツボは体内の血行を良くするものが多いです。
血の巡りは身体を温めることにもつながりますので、
厳しい寒さに備え、これらツボの位置や押し方、マッサージ方法などを覚えておくとよいかもしれません。

まずは身体の前面、鎖骨の外側の端から指2本分だけ下あたり、
胸骨の上端から指2本分ほど下がった型の付け根あたりにある中府(ちゅうふ)です。
東洋医学の「肺の気の流れ」上にあるツボで、体のトラブルの原因となる邪気が集まる場所とも言われています。
中府は抜け毛や円形脱毛症に効果があるとされています。
また、肺の気の流れを整えることで呼吸機能を高めるとし、古くから咳などの治療に用いられてきたとのことです。
さらに、肩周りの血行を促進されるので、四十肩・五十肩にもよく利くツボとされています。
人差し指、中指、薬指の3本を横にそろえ、ほど良い気持ち良さを感じる程度の強さで押しながら揉み込むと効果的です。
また、中府はバストアップの効果も期待できるツボだそうです。美しさを保ちたい女性には無視できないツボです。
授乳中の方にとっては、母乳の出を良くすることも期待できるそうです。

体の中央線上で、へそから指3~4本を揃えた分ほど下にあるツボが関元(かんげん)です。
古来よりへそ下3寸と呼ばれている個所にあり、丹田と呼ばれる気力が集まるところが関元です。
古来より抜け毛に関連があるとされる腎経と肝経を含む、4つの経路が交差している個所だそうです。
ここは、抜け毛や円形脱毛症に効果があるとされています。
関元を中心に両手のひらを当てるようにし、息を吐きつつゆっくり指で4~5秒ほど優しく押しこむことを10回くらい繰り返してください。
関元を中心とした下腹部を温め、抜け毛や円形脱毛症への効果以外にも、尿に関する症状や
情緒不安定、足腰の弱体化など加齢による諸症状に加え、腎機能の向上や脳の働きをも活発にすると言われています。

東洋医学では万能ツボとも呼ばれているのが手にある合谷(ごうこく)です。
親指と人差し指の付け根の、骨が交わるところから、やや人差し指側のへこんでいる個所が合谷です。
合谷は脱毛の予防や円形脱毛症、頭皮のトラブルなどに効果あるとされています。
ツボとは逆の手の親指か人差し指を合谷にあて、気持ちいいと感じる強さで、
人差し指の骨のきわを押し上げるような感じでやや強めに押しつつ、指で円を描くように揉みこみましょう。
両手それぞれ30回ほどを繰り返します。
合谷は東洋医学では「湧き出る場所」とされ、幅広い症状に活用されるツボでもあります。
頭痛や歯痛、疲れ目などにも効果的だそうです。

手の甲側で、手の付け根の中心よりやや小指側にあるツボが陽池(ようち)です。
手首を上に反らせたときにできる横皺の中心からやや小指よりの個所です。
ここは、抜け毛や円形脱毛症に効果があるとされています。
ツボとは反対側の手の親指や人差し指で優しく押しながら、小さな円を描くように揉みこんでください。
血流や自律神経に関連するツボですので、手足の先の末梢血管まで血の巡りを良くすることができます。
血行が良くなることで、育毛はもちろん、冷え症や肌荒れの改善も期待できるでしょう。
また、陽池は倦怠感や関節リウマチにも効果があるとされています。
親和クリニックで植毛(自毛植毛)手術を行う前に先生とお話した時、移植された髪に血が届くようにならないと髪は生えないと話されていました。血のめぐりが髪の成長に欠かせない要素ですので、こういうツボで上手にケアすることが大切なのかもしれません。

以上が上半身と手にある、育毛に効果があるとされているツボです。
ツボを押したりマッサージしたりすることは、不定期に行なってもその効果は半減してしまうそうです。できるだけ1日1回は行うように習慣づけることが肝心です。
ツボ押しを始めてもすぐに目覚ましい効果は現れませんが、
継続して行なうことが大事なのです。毎日の習慣として採りいれてみてください。

下半身の脚部から「第2の心臓」とも言われている足のツボも調べてみたいと思います。