ツボを刺激して抜け毛を予防!?~その1

腰痛や肩こりに効果的だったり、二日酔いに効くとされているところまで、
人体にはツボと呼ばれる部位が複数個所あります。
指で押し込んだり刺激することで痛みや症状が和らぐ(ような気がする?)のがツボ療法と言われています。植毛(=自毛植毛)手術という西洋医療で大幅な改善がなされた私ですが、東洋の知恵を借りてはいけないという訳ではありません。そこで、今回は、ツボについてレポートをしてみます。

ツボとは一般的な呼称で、正式には経穴(けいけつ) と言うのです。
経穴は中医学、漢方医学、経絡学の概念でありまして、
体内の異常に応じて体表の特定の部位を指圧、鍼、灸で刺激を
与えることで体調の調整、諸症状の緩和を図るものなのだそう。

私はよく仕事で遅くまで起きていることがあるのですが、そんなときは
眠気覚ましに効くという足の親指の外側にある隠白(いんぱく)を押したり、
頭の血行を良くするという後頭部の中央、髪の生え際からややうえにある風府(ふうふ)を押したりします。

そんなツボですが、抜け毛予防や育毛に効くとされているものがあるそうです。

頭部から解説しますと、まずは百会(ひゃくえ)。
これは顔の中心線と、両耳の上端からまっすぐ上がった線が頭項部で交差するところです。
ほぼ頭頂部と言ってもいい個所ですね。百会は体全体のさまざまな経路が集中する個所で、
全身の不調に対して効果的なツボと言われています。
自律神経の乱れを整え、全身の血行を促進する効果があるそうです。
頭痛、眼の疲れ、めまい、不眠、肩こりなどの全身のあらゆる症状をやわらげるそうです。
体の中心に向かってゆっくりと垂直に押しましょう。あまり強く押してはいけません。

百会から指2本分斜め前の左右両側に位置する通天(つうてん)は、
頭皮の血行をよくして抜け毛の進行を遅らせると言われているそうです。
頭皮の血行を促進し、頭皮全体へ栄養がスムースに行き届くようにしてくれるツボだそうです。

同じく頭皮全体の血流をよくすることで、髪に栄養をしっかり届ける効果があるのが、
正営(しょうえい)と角孫(かくそん)です。
正営は左右の耳の一番上と頭頂部を結んだ線の、上から3分の1ほどの側頭部にあります。
角孫は左右の耳の上側の生え際あたりで、耳を内側に折り曲げ、先端が髪の生え際にあたったところにあります。
こめかみよりもやや後ろ側、人にもよりますが高さ的には眉毛と目の間から線を引いたあたりでしょうか。
これらは血行促進効果や抜け毛予防の他にも、耳や目の病気や頭痛にも効果が期待できるそうです。
息を吐きながら3秒を5回、あまり強くは押さず、気持ちがいいと感じる程度にマッサージ。

玉枕(ぎょくちん)は、後頭部の真ん中にあるやや盛り上がった場所に指を2本あてたとき外側に位置します。左右に2カ所あります。
血行が良くなり、頭頂部の薄毛防止、鼻づまりなどの解消にも利くといわれています。
痛くならない程度に5秒ほど押しては離すを3~4回ほど繰り返し刺激を与えましょう。
家庭でできるお灸や温熱灸療法も効果的だそうです。

天柱(てんちゅう)は、うなじの生え際、襟足の生え際にある2本の太い筋肉の外側にあるくぼみです。
頭部の血行を促進し、頭部のあらゆる症状に効くとされているツボです。
疲労回復、とくに精神疲労やストレスに効果があるそうです。
首の後ろの血行を良くし、凝りをほぐしましょう。

風池(ふうち)は、天柱のすぐ外側で一センチほど上にずれたところにあります。
耳の後ろにある骨のでっぱり下端と、うなじの中央にあるくぼみとの中間部あたりです。
ここは、円形脱毛症や後頭部の抜け毛に効果があるとされています。
天柱と併せて刺激することで、とくに後頭部の抜け毛が緩和されるそうですよ。
天柱と風池は、それぞれのツボを両手の親指で優しく押しつつ、頭をゆっくり前後に動かすと効果的だそうです。

ここまでが頭部から首筋にかけての代表的なツボです。
調べると植毛(自毛植毛)手術のように奥が深い東洋の知恵、長くなりましたので、首から下の部位は次回以降に紹介させていただきます。