コーヒーが薄毛に有効!?

カナダのニュースサイトにて、なんとコーヒーが薄毛の改善に効果的だとの情報が掲載されました。

※The Gal Post

Coffee can help get rid of baldness — scientists


ドイツの科学者による実験にて、コーヒーから抽出したカフェインを頭髪の薄くなっている部分に塗布すると、新しい植生の出現を促進するということが確認されたそうです。
コーヒーを飲むのではなく、頭に塗った効果とのことです。

カフェインが薄毛を抑制するメカニズム

仕組みは、カフェインを摂取するとテストステロンの産生を抑制することができ、そのことで、薄毛が抑制されるのだそうです。

テストステロンは、人体を創造・維持するために必要となります。
これはいわゆる男性ホルモンの一種で、男性の場合は精巣(睾丸)と副腎で作り出されます。
男性ホルモンと言えど女性にも必要なホルモンですので、女性の場合は卵巣、脂肪、副腎で作られています。
テストステロンは骨や筋肉を作る役割があるのですが、頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、より強力な男性ホルモンであるDHTに変化します。DHTとはおなじみのAGAの原因とされている物質です。

カフェインは、このテストステロンの産生を抑制するので、薄毛が抑制されるのだそうです。

しかし、経口摂取でカフェインを採り込んでも、さほどの効果は望めないばかりか、
採りすぎは男性の健康において有益ではないとのこと。

先にも申しましたが、カフェインはテストステロンを抑制します。それは、薄毛の原因を抑制することだけではなく、身体的機能も抑制してしまうことにもつながるということです。
薄毛改善のためとはいえ、健康が阻害されるのは避けたいですよね。

ということで、頭髪の状態を改善するためには、抽出カフェインを頭皮に塗布して使用することが大事なのだそうです。
カフェインはテストステロンを中和することで毛髪の根元まで深く浸透。髪の毛の成長を助け、また毛嚢周辺の筋肉に作用するのだそう。
実験では、この方法で薄毛の状態になってしまった部位の抜け毛が20%停止したとのことです。

有効な摂取方法は?!

経口摂取でこの状態になるまでに必要なカフェインの量は、1日に少なくとも50杯飲む必要があるのだそうです。
これは厳しい数字で、現実とは言い難い量です。実際に飲んだら、体を壊してしまいます。といわけで、研究者は種子からの抽出物を使うことを勧めています。

また記事によると、カフェインアレルギーの可能性についても考慮する必要があると述べられています。
アレルギーがある人は、この方法を使用しないことが勧められています。
私は不勉強で、カフェインによるアレルギー反応の存在を知りませんでした。

ちなみに、この方法は生きている毛包を保存する場合にのみ有効であるとのことでして、
つまりは薄毛が進み切ってしまっている場合は効き目がないそうです。
コーヒーは脱毛の段階で適用されるべきとのことで記事はまとめられています。

それにしてもカフェインの抽出物を頭に塗るのですか…。
これは考えたこともなかったですが、やってみても良いようにも思いますが、どうなのでしょう。あくまで研究段階らしいので、効果があるなら、やってみたいですよね。
とは言え、このさき研究が進み、なんらかの成果を伴う薬剤として発表される日が来るかもしれません。梅田の親和クリニック大阪院で、自毛植毛手術をうけた方もこの薬を使うようになるかもしれませんね。