キュウリと豆とバナナがAGAに効く!?

新型コロナウィルス感染症の恐怖にさらされている毎日で、自分の身を守る手段を講じることには余念がないと思います。
私も、仕事や日常用品の買い物などで外出する際は、マスクの装着はもちろん、密を避ける対策がなされた店舗を利用するなどを心掛けています。
コロナは誰しもが罹患する可能性のあるウィルス性疾患です。自分は感染しない、他者への感染を可能な限り防ぐといった対策を心掛けたいものです。

そんなコロナ禍の世界ですが、古くからある伝統療法の多いインドでは、伝統医学のアーユルベーダやヨガ、自然療法などを推進する伝統医学省が設置されています。そんな伝統医学省から今回、新型コロナウイルス感染症と闘うための伝統療法を発表したとAFP通信が伝えました。
同省大臣が、無症状および軽症の新型コロナ感染者をアーユルベーダとヨガで治療するためのガイドラインを発表したというのです。
しかし、代替医療に対するインド国民の渇望は、新型コロナウイルス感染症の治療法を発見したとする疑似科学的な問題の多い主張を扇動してもいいます。
例えば、インド人民党のある政治家らは、科学的証拠がないにもかかわらず、牛の糞尿を新型コロナの治療に用いるよう推奨しています。よりによって牛の糞尿? それをどうすれば治療に使えるのでしょうか。

参考:AFP通信
https://www.afpbb.com/articles/-/3313585

以前、本ページにて南米コロンビアの理髪店が牛にハゲ頭を舐めさせる発毛(?)の施術を行なっていると伝えたことがあります。
牛の唾液内はシアル酸という成分が多く含まれており、これが育毛や発毛に効果的とされているとのことでした。

それにしても、代替医療や疑似科学に関して専門家ではない私がとやかく言っても仕方ないのですが、牛の糞尿での治療というものはどうなんでしょうか。

ちゃんとした食材です

そんなインドの南部、カルナータカ州発のニュースサイトにて、アーユルベーダの教えに基づいているいるで食事療法で薄毛の悩みを解決する方法が掲載されていました。

参考:http://Asianet Suvarna News https://kannada.asianetnews.com/gallery/health-life/tips-to-prevent-baldness-in-men-follow-these-health-tips-qori47#image2

記事では、男性の発毛を妨げるアンドロゲンホルモンを抑制するための、食事療法に基づいた食材が紹介されています。

記事中のアンドロゲンホルモンとは、ステロイドホルモンを指していると思われます。
ステロイドホルモンには男性ホルモンと呼称されるテストステロンが含まれています。
このテストステロンが還元酵素の5αリダクターゼと結びつき変換されたジヒドロテストロン(DHT)が、毛乳頭細胞にあるアンドロゲンレセプターと呼ばれる受容体に結合するこで、頭髪の元となる毛母細胞の働きを低下させることが、AGA(男性型脱毛症)を発症させる原因であるのだと言われています。

紹介されている食材は、キュウリ、ハチミツ、ラジマ(赤いインゲン豆)、卵、魚類、緑の野菜、バナナ、ドライフルーツの8種です。

記事ではキュウリにはシリカと硫黄が含まれており、消費することで髪が太く長くなると書かれています。
シリカとは二酸化ケイ素、もしくは二酸化ケイ素によって構成される物質の総称のことです。念のため、日本食品標準成分表2020年版(八訂)を確認してみたところ、シリカに相当するような成分は見当たりません。
私は専門家ではないですので、土壌がもたらす、作物の栄養状況の違いについては分かりません。もしくは何かしらシリカに近い成分があるのかもしれません。
しかし、日本の資料で調べた結果になりますが、世界一栄養がないと野菜と言われるキュウリにも、ナトリウムや亜鉛、葉酸などが含まれていることが分かりました。

参考:文部科学省 食品成分データベース
https://fooddb.mext.go.jp/details/details.pl?ITEM_NO=6_06065_7

ハチミツやドライフルーツの栄養

ハチミツには、含まれているアミノ酸と酵素が髪を柔軟にし艶を取り戻す作用があり、ラジマには髪の毛が太くなるのを助ける役割のある亜鉛とビオチンが含まれているようです。
卵のタンパク質と鉄分は血流の循環を改善し髪の輝きを助け、魚類に含まれるタンパク質とオメガ3脂肪酸は髪の成長を促進するそうです。
緑の野菜は言うまでもなく、ビタミン類や、鉄分、カルシウムが豊富です。

そして気になるのがバナナです。バナナに含まれるナイアシンと葉酸は、髪の毛の状態として機能するのだと書かれています。
私もバナナの成分を調べてみたのですが、ナイアシンや葉酸だけではなく、ビタミンB群やポリフェノール類、アミノ酸のトリプトファンなどが豊富に含まれているそうです。

参考:ドール
https://www.dole.co.jp/banana/nutrients/

最後のドライフルーツは、セレンとα-リノレン酸が抜け毛を要望できると書かれています。
セレンとは必須微量ミネラルで、抗酸化作用にて組織細胞の酸化を防ぐ働きを持っているそうです。
セレンは体内で合成できない必須微量元素ですので、含まれる食品を食べることによって体内に摂取します。
α-リノレン酸は植物油に多く含まれている不飽和脂肪酸です。血中中性脂肪を下げる作用があるといわれており、体内でドコサヘキサエン酸(DHA)やエイコサペンタエン酸(EPA)どに変換されるのだそうです。
α-リノレン酸は私たちの身体に欠かせないもので、なおかつ体内では作れず、食品から摂取しなければならないため、必須脂肪酸と呼ばれているそうです。

以上、8種の食品が紹介されているのですが、いずれも健康に良いものとされているものです。
ここ日本ではラジマが入手困難でしょうが、通販サイトで豆そのものや加工品などが販売されているのをみつけました。
脱毛予防や育毛だけにとらわれず、日常的な身体の健康維持を目的としても、これら食材の摂取は有効なのではないでしょうか。

まとめ

対AGAの観点からすると、すぐにAGAの進行を食い止めるほどの効果があるかは疑問です。長い目で見れば、必要なことに違いないとは思います。
ただ、すぐにAGAによる薄毛化を食い止めたいのであれば、私が自毛植毛でお世話になった親和クリニック大阪院などの専門医で実施されている無料カウンセリングを利用してみるのが近道です。