イギリスのインターネットメディア｢デイリーメイルオンライン｣で、韓国産のキムチ飲料(？)が、既存の髪を太くするのに役立つことが研究で示されたと報じたニュースを見つけましたのでお伝えします。
キムチは発酵食品であり、健康な腸の維持を助けることで知られていますが、今では科学者はキムチを使用して脱毛を改善できることを発見したというのです。
発酵キャベツ(元記事より。多分ハクサイのことだと思われます)、玉ねぎ、ニンニク、魚醤、
スパイスの韓国料理は、イギリスでは健康志向の消費者にすでに人気があるそうです。
そして、韓国で販売されているキムチ飲料は、数週間以内に既存の髪を太くし、新しい髪を成長させるのに役立つことが研究で示されたとしています。
大学での研究によりますと…
ソウル近郊のダンクク大学の研究者が行なった実験によると、脱毛の初期段階にある男性や、目に見えて薄くなっている男性など23人を対象に、朝食前と就寝前にキムチ飲料を飲むようにさせ、その結果、1か月後には頭髪の平均数が頭皮1平方センチメートルあたり約85から90に上がり、キムチ飲料を飲み続けて4か月後には、頭皮1平方センチメートルあたり最大で92になったそうです。
科学者たちは、これは男性の大部分の脱毛を改善させた著しい増加であると言っています。
調査結果に関する報告書において研究者は、｢キムチは頭髪の成長を促進させハゲを克服できることが分かりました。患者にとってより安全な治療戦略です｣
と述べているのだそうです。
いやぁ～、キムチ飲料!?
韓国産で体に良さそうな飲料といえば高麗人参ドリンクは知られていますが、キムチ飲料とは…。それとも、キムチの漬け汁のことを指しているのでしょうか。
キムチと言えば発酵食品ですので、腸内環境の正常化に役立つものです。
さらに材料の唐辛子によりカプサイシンが豊富に摂取できますので、血行は促進されるでしょう。以前に記事にしましたが、カプサイシンは薄毛を改善させるのに一役買っている成分です。
定期的に摂取することで、薄毛が改善された人もいると研究者は述べたいのでしょうか。
それはそれで、薄毛に悩む人にとっては朗報ではあります。
しかし、多くの男性が悩んでいるAGA(男性型脱毛症)の切り札になるのかというと、それは疑問です。
AGAはご存じのとおり、ただの薄毛ではありません。
このような対症療法的なものでは、その根本原因に対処することはできないのです。
それにキムチ飲料が「何で良いのか？」「どの成分が貢献しているのか？」など科学的なアプローチがあまり述べられていません。研究の初歩の初歩で、キムチ飲料が良さそうだくらいの大枠の情報ととらえた方が良さそうです。
本気で薄毛を対処したのであれば、自分の薄毛の種類、その原因を特定することが先決です。
そのためにも、気になさっている人はぜひ、専門医のカウンセリングを受診してみてください。診断の上、自毛植毛手術や薬剤による治療など、具体的で効果のある方法を提示してくれるはずです。
