カレーで髪が生えてくる!?~スパイスが育毛のカギ

少し前から、一部でカレーが抗ハゲに良いという噂話を耳にするようになりました。
辛いカレーを食べて汗をかくのが良いだとか、カレーのスパイスに育毛成分があるに違いないだとか。

そんな眉唾な話ばかりでしたので、これを機会にその説を検証してみました。

汗をかくだけでは片手落ち?!

辛いものを食べて頭皮に汗をかくのが良いという説があります。頭皮の血行が促進されて、汗をかくのはいいでしょう。問題はその後のケアです。適切な処置を怠ってしまうと、汗で浮き出た頭皮の皮脂や汚れが、汗が乾くのと同時に毛穴を詰まらせてしまいます。
こんな状態では育毛に良いわけがありません。

さて、次にカレーのスパイスですが、これには育毛に良いとされているものが含まれているのは正解です。
前に取り上げたフェネグリーク(ギリシアの馬草)由来の材料を含むスパイスもあるでしょうし、だいたいのスパイスには多くの育毛剤、発毛剤に配合されているカンゾウ(甘草)エキスが含まれています。

カンゾウエキスが育毛に効くらしい

カンゾウエキスとは甘草からの抽出物のこと。甘草は漢方薬に広く用いられる生薬であり、
日本国内で発売されている育毛剤の約7割に用いられているのだとか。
元来は中国や中央アジア、シベリアやトルコなどに分布する植物ですが、
日本でも古くから栽培され、江戸時代には薬用植物として幕府に納められていたとの説もあります。

カンゾウエキスは、血行を促進させ炎症を抑える効果があると言われています。
頭皮の血行を良くし、清潔に保つのは健康な頭髪を育てるうえで不可欠な条件です。

カンゾウに含まれるグリチルリチン酸ジカリウムは肝機能障害やアレルギーに有効で、
高い抗炎症作用が確認されています。フケやかゆみを抑え、髪の毛が育ちやすい頭皮環境へと改善してくれる効果もあるのだとか。
そのため育毛シャンプーや育毛剤に多く配合されており、薄毛で油っぽい頭皮の方や臭いの気になる方によいと言われているのだそうです。
抗炎症効果もあるとされているので、頭皮湿疹ができやすい人にはカンゾウエキス入りのシャンプーが向いているようです。
ただし、シャンプーは薬に比べると効果が出るのに時間がかかるため、実感するためには長期的に継続使用することが大切です。

そんなカンゾウエキスが、カレーにも含まれています。
カレーに使用されているスパイスは、さまざまな香辛料をミックスしたものです。
もちろん、そのなかに甘草も含まれているものが多いです。
そんなスパイスの作用で体内の代謝をよくすることも、育毛にとって効果があるとされています。
甘草エキスのほかにも、ターメリックやサフラン、ナツメグなどにも育毛効果があると言われています。

食事療法は、長期スパン。AGAなら短期治療が必要

身体の血流を良くし新陳代謝を活発化させることは、育毛はもとより健康の維持には不可欠です。
カレーの各種スパイスは全身の血行を促進させるということは、頭皮下の毛細血管の血流も良くなるということ。
そのため毛根や毛乳頭の働きが活発になり、つまりは育毛につながるというわけなのです。

しかし、即効性がありません。
日常的に継続して摂取することが、健康や育毛にとって大切だということは忘れないでください。
これはあくまで長期的な視点での育毛です。自分の悩みの種であるAGAをすぐにでも食い止めたいという方は、私のお世話になっている親和クリニック大阪院を代表する専門医への無料カウンセリングをお勧めします。
AGAは進行性。少しでも早めの対処が肝心です。