カボチャ種子油にハゲを改善する効果が!?

かぼちゃの種から採取できる油分であるカボチャ種子油(パンプキンシードオイル)には、AGA(男性型脱毛症)を改善される影響があるかもしれないとの試験結果の記事がアメリカ国立医療図書館国立衛生研究所のWebページにて発表されました。
出典:男性型脱毛症の男性の発毛に対するカボチャ種子油の影響
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4017725/

AGAの仕組み

まず初めに、AGAの仕組みを簡単に説明します。
筋肉の増大や体毛増加など、心身の男性的な部分に作用するテストステロンという男性ホルモンが我々の身体には存在します。
このテストステロンが、頭皮に存在する5αリダクターゼという酵素と結合することで、ジヒドロテストステロンという物質を生成します。
このジヒドロテストステロンには毛髪の元となる毛母細胞の働きを低下させる作用があるとされているのです。
テストステロンの分泌は20歳代をピークに、その後加齢とともに衰えていきます。
本来、頭髪を作り出すのに必要なテストステロンが、脱毛を促進するジヒドロテストステロンに変化してしまう。
そのため薄毛になり、次第にハゲた状態となってしまうのがAGAの症状です。
現在、一般的に使用されているAGA治療薬に含有されているフィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザガーロ)などは、5α-リダクターゼの働きを阻害する薬品とされています。

ジヒドロテストステロンの生成を抑制

話を記事に戻すと、カボチャ種子油にはジヒドロテストステロンの生成を抑えることができる可能性があるという興味深い試験結果が出ました。

試験では、軽度から中等度のAGAを持つ20歳から65歳までの90人の成人を選抜。
被験者はみな、過去にフィナステリドやその他の脱毛のための局所治療や、薬やサプリメントなどの服用をしていない状態だったそうです。
被験者は朝夕の食事30分前に、かぼちゃ種子油が100mg入ったカプセルを2つずつ摂取。
これを合計24週間にわたって投与。
その結果、臨床写真、被験者の自己評価、頭皮の毛の厚さ、頭髪の数において、試験前に比べて24週間で平均毛髪数の増加が40%観察されたのだとか。
完全なエビデンスがとれているわけではなく、一つの試験結果、この試験はこれからも続いていくのかもしれませんが、とても気になります。

現在、カボチャ種子油(パンプキンシードオイル)は日本国内でも手軽に購入できます。
形状はドレッシングのようなオイルそのままの状態のものや、サプリメント状のもの、そのままタネの状態で売られている商品もあります。
カボチャ種子油はタンパク質や脂肪酸、β-カロチン、ビタミンE、各種ミネラル、植物ステロール、オレイン酸やリノール酸といった脂肪酸など、多くの栄養素が含まれています。

アンチエイジングのために摂取している人も多いかと思われますが、これからはそれに加え、薄毛予防の観点からもアイテムの一つとして日常生活に加えてみてはいかがでしょうか。

梅田の親和クリニック大阪院で自毛植毛手術を受けて、大きな薄毛の悩みはなくなりましたが、ヘアケアを怠っては、折角の手術が台無しです。これからも世界各地の髪についての情報を集めて、自分に役立てるだけでなく、発信をしていきたいと思います。