イギリス発ノープーの効能

英国の情報サイト「デイリースター」で、薄毛に悩む青年がシャンプーによる洗髪をやめたことで頭髪に健康を取り戻したとの記事がとりあり上げられていました。

参考:デイリースター
https://www.dailystar.co.uk/real-life/balding-man-stops-washing-hair-26672311#

頭髪の健康を保つため洗髪をやめる?

Nick Coetzee(男性)さんは、かつて薄毛に悩まされていました。彼は大学生の頃、自分の生え際が後退してきていることに気づいたのです。
抜け毛はどんどんと加速し、やがては一日の学生生活を終えるときには着ているシャツが抜け毛だらけになるほどまで悪化したのだと言います。
そこで彼が実践したのが、頭髪をシャンプーで洗うことをやめてみることでした。
すると、わずか数週間で髪に劇的な変化が起こったのだと言います。なんと抜け毛が止まったばかりか、太く健康的な髪質になったと言うのです。彼はこのことを、自信のTikTokで発表しています。

参考:TikTok Nick Coetzee
https://www.tiktok.com/@_nickcoetzee/video/7080542989457575174

抜け毛へのアプローチとは

彼のTikTokでは、斬新なアプローチが解説されています。
まずは、髪を健康に保つために「天然オイル」を作る必要があることに気付いたと述べています。
彼が学生の頃、
「最初の授業の終わりまでに服が髪で覆われることに気づき、余分なシャツを持っていっていた」と回想します。
そこで彼がとった行動がシャンプーの使用をやめることでした。
シャンプーを使わないようにしたほんの数週間後、彼は髪の状態の違いに気づいたと言います。なんと髪はずっと健康になっていたのです。そして今では、そんなシャンプーを使わないやり方は、「nopoomovement」と呼ばれています。

ちなみにnopoomovement(ノープームーブメント)とは、文字通りシャンプーを使用しないということです。

ウィキペディア(英語版)によると、

nopoomovement支持者はシャンプーが頭皮によって生成された天然油(皮脂)を除去し、その見返りに頭皮が補うためにより多くの油を生成し、悪循環を作り出し、それによってますます過剰な油を除去するためにより頻繁なシャンプーが必要であると信じています。

つまり、界面活性剤等を含むシャンプーを使用せずに洗髪している人たちのことです。
過激な運動はなされていないようです。

シャンプーで洗うことを止めてみた

洗髪時にシャンプーを使わないようにしたNickさんは、「天然オイルが戻ってきて、化学物質が取り除かれた」と語っています。
それ以来、6年にわたり一度もシャンプーを使って洗わず、お湯ですすぐ程度のケアのみで彼の頭髪は劇的な回復を遂げたと言います。
シャンプーを止めると皮脂が多量に残るのではないかという疑念に対しては、確かに最初の2~3週間は続くと語っています。
しかし、その後、天然の皮脂が頭皮に戻ってくると言います。シャンプーを使うことで、この天然の皮脂を化学物質で除去してきたのだと言います。

確かに、日本でもノープーを心掛けている方はいらっしゃいます。
梅田の親和クリニック大阪院で自毛植毛を受けAGA由来のハゲ化を脱した私は、とにかく育毛を心掛けています。
そのため、以前にも記事で取り上げましたがノープーは知識として頭にありました。
しかし私の体質的な問題なのかもしれませんが、頭皮の皮脂が気になってしまってついシャンプーを使ってしまいます。
なるべく天然由来の商品を使用していますが、それでも必要な皮脂まで洗い流してしまっていることはあるかもしれません。

Nickさんが言うように、シャンプーを使わない洗髪でも最初の2~3週間を乗り越えると、必要にして十分なだけの皮脂だけを残して汚れや余分な皮脂などはお湯だけで洗い流せるようになるのかもしれません。

原因がAGA由来だったら

ノープーだけで生え際の薄毛が改善されたということは、彼の薄毛の原因はAGA(男性型脱毛症)由来のものではなかったのだと思います。
薄毛化の原因がAGAなのだとしたら、そんな悠長なことを言っていられません。
いままでのルーティンを変えてみたという程度では、AGAの進行を食い止めることはできるとは思えません。
AGAの発症は遺伝的な要素が強く、発症してしまうと表面的な処置や対症療法ではなく原因療法でないと改善されません。

対症療法とは アンサーズ
https://onl.la/AFkwXDH

原因療法とは アンサーズ
https://onl.la/cLUL3ej

そのため、AGA由来の薄毛に対抗するためには、発毛剤とされている内服薬のフィナステリドやデュタステリド、外用薬のミノキシジルなどを使うか、抗AGAの決め手ともいえる自毛植毛を受診するかが近道なのです。

私は世間的にAGAに関する認識が低い90年代からAGAが進行し始め、その存在を知ったのがそれから20年近く後だったため納得のいく処置をするのにギリギリといった状態でした。
そう、AGAの対処にはタイムリミットがあるのです。AGAは進行の速度や度合いは人それぞれ違ってきます。
これだけAGAの存在が身近なものとして認知されている現在、薄毛が気になったら即座に専門医へ相談してみることをお勧めします。
それで薄毛の原因がAGAでなかったらそれ用の対策を。AGAであったとしたら、専門的な対処をご検討ください。
自毛植毛では失われた頭髪を取り戻すことができます。しかし、失う前に対処できるに越したことはありません。
AGAは進行性です。薄毛に悩みつつも手をこまねいている状態でも薄毛の猛威がとどまりません。早めの対処があなたの薄毛を食い止めます。