アルギニンで成長ホルモンを活性化!

頭髪とはいえ身体の一部であるので、髪が健康に生えるためには育成に必要不可欠な栄養素を運ぶ血流はもちろんのこと、成長ホルモンがカギになります。
成長ホルモンにはアンチエイジング効果があるとされていて、毛髪の再生にも効果があるといわれています。当然、自毛植毛手術で移植した髪もこの影響下にあります。

成長ホルモンは脳下垂体前葉のGH分泌細胞から分泌されるホルモンで、主要な成長ホルモンは191個のアミノ酸から成り立っています。
標的器官に直接働く場合と間接的に働く場合がある。間接的に働く場合は、成長ホルモンが肝臓などにはたらきかけ、IGF-1(インスリン様成長因子-1)を分泌させ、それらが標的器官に働きかけます。IGF-1は細胞の分裂や細胞の成長を促進し、身体の正常な成長や健康の維持に重要な役割を果たします。
そんなIGF-1を分泌させるのに必要な成長ホルモンの分泌を促進するために不可欠なものがアミノ酸の一種であるアルギニンなのです。

毛母細胞の老化を防ぐ役割も

アルギニンは成人の体内で生成されますが、若年層においても体内での生成能力が十分でなく、不足しがちな栄養素です。また加齢や生活習慣の乱れにより生成量が減少してしまうと言われています。
さらに子供はアルギニンを必要量作り出す事ができないため、十分に食事から摂取する必要があります。
アルギニンは、鶏肉や牛乳、エビ、大豆、ナッツ類等に多く含まれるのだそうです。
比較的、日常の食事で気軽に摂取できる食品類ですが、食生活や嗜好的に十分に摂取することが無理であるならば、やはりサプリメントで補うのが良いと言えます。

アルギニンには頭髪の成長を司る毛母細胞(毛包)の老化を抑制する働きがあります。
また血管を拡張する作用があるとされ、この血行を促進する働きにも育毛を促進するのに効果的です。
アルギニンが不足すると成長ホルモンの分泌が減少し、頭髪に悪影響が出るとともに免疫力の低下や老化の進行などが発生してしまうこともあります。

成長ホルモン分泌のタイミングは?

成長ホルモンの分泌は徐波睡眠後30分で最大となります。時間帯としては午後10時から午前2時のあいだに最大になります。
また毛母細胞の分裂が最も盛んな時間というのは午後9時くらいですので、その時間には睡眠に入っていたほうが良いというわけです。
しかし、仕事もあり、大人にはなかなか厳しい条件です。

睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があり、体は眠っているのに脳が活発に動いている浅い眠りがレム睡眠。
ノンレム睡眠は深い眠りで、体も脳も休んでいる状態です。深いノンレム睡眠を徐波睡眠と呼び、このときに人体は成長ホルモンを分泌するそうです。

つまり、育毛はもとよりアンチエイジングを心掛けるのであれば、アルギニンの積極的な接種と早寝と良質な睡眠が必要です。

睡眠の重要性は、わかっているつもりでもつい軽んじてしまいがちです。体の健康はもとより、髪の健康にとっても重要です。自毛植毛手術を受けてせっかく薄毛の悩みから解き放たれたからには、こういうところから気を付けていきたいものです。