わさびが育毛に効くってナンダ!?

植毛した髪を永く大切にする。
そのため、育毛にも注目しているわけですが、
東京新聞のWeb版「TOKYO Web」、5月16日付けにて、
本わさびには、”毛乳頭細胞活性化”の効果が一般的に市販されている育毛剤に比べ
およそ3倍も含まれているとの記事が発表された。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201705/CK2017051602000241.html

同紙によると、業務用わさび最大手の金印(名古屋市)が、日本原産の香辛野菜「本わさび」に含まれる成分が
ヒトの育毛を促すメカニズムを初めて解明した。とある。

アンチエイジングに効果があるとされるポリフェノールの一種であるイソサポナリンの成分を、本わさびの葉から抽出。
このイソサポナリンを、頭皮の毛根にある毛乳頭細胞に加えて培養することで、同細胞が活性化する効果が観察された。
この研究の結果、毛乳頭細胞の活性化の度合いは、市販の育毛剤の有効成分となるミノキシジルを加えた場合に比べ、なんと三倍にも達したとのこと。
育毛を促すメカニズムについては、イソサポナリンの働きにより、毛乳頭細胞が外部からの刺激を受ける
「受容体(レセプター)」の感受性が高まり、細胞を活性化させるというメカニズムが判明したという。
さらに、毛髪の生成に不可欠な栄養を、毛乳頭細胞に送り届けるための毛細血管をつくるタンパク質が増えることも判明。

ほかにも、本わさびの根茎に含まれる辛味成分の一種である「6-MSITC」を利用した研究においても、
同様の効果やメカニズムが観察されたらしい。

これはあくまで私の考えだが、単純に思いを巡らせると、辛味成分を経口摂取することで血管拡張作用は高まり、身体の発汗を促す結果となる。
血管が拡張されると血のめぐりは良くなるため、血液中の栄養素などが行き渡る度合いは高まる。
それは頭皮においても同じことで、育毛を考えると、頭皮にある毛細血管にもより多くの血液を巡らせる必要がある。
本わさびの辛味成分やトウガラシに代表されるカプサイシンなどを適切に摂取することは、血の巡りを良くするという観点からは育毛に効果的ということなのだろう。
とり過ぎは良くないでしょうが…。

ちなみに、この育毛を促すイソサポナリンと6-MSITCの成分は、本わさび特有のものだそうです。
スーパーやコンビニでよく目にするチューブ入りわさびには、西洋わさびが多く使われているそうで、残念ながら西洋わさびには含まれていないとのことです。

日本の清流で育まれた本わさび。食品として美味しいうえに、育毛にも効果があるとすれば、
そりゃ食さないわけにはいけませんよね。

刺身やステーキは言うに及ばず、最近ではわさび処の一部ではワサビ丼というシンプルながらも滋味深い味わいの食品もあるとか。
これは、育毛活動として、週末、静岡あたりに本わさび目当てで遠征も良いかもしれませんね。