なにかと話題の「湯シャン」ってナンダ?

シャンプーやリンス、コンディショナーなどを使わず、お湯だけで頭部を洗浄する「湯シャン」。
これは、頭髪のケアにとって有効であるという情報を入手しました。

とは言え、髪の汚れはシャンプーの有効成分で落とすもので、リンスやコンディショナーで毛髪のケアをするというのが通例だという固定概念がある私には、どうにも納得できない。
以前タモリ氏がテレビ番組で、石鹸やシャンプーなどを使わずにお湯だけで身体を洗っているという話は聞いたことがあるのですが、それも半信半疑で……。

というわけで、植毛した私の髪に湯シャンが、良いのか調べてみました。

パサつく、ハリがなく、抜け毛も増えた。このような症状は男女を問わず誰しも経験したことがあるはず。
こんな頭髪のトラブルを改善するには湯シャンを試して見る価値があるらしいのです。
実はこのようなトラブルは、頭皮の角質層を覆っているバリア機能が壊れている可能性があります。
多くのシャンプーには洗浄成分として界面活性剤が含まれており、汚れを落とすときに
バリア機能で重要な役割である頭髪の皮脂も、一緒に取り除いてしまうことになるからです。
そのため、頭髪が本来持っている機能を回復させるためには、界面活性剤を含むシャンプーは使わないほうがよいというのです。

また、頭皮の表面を保護している角質層(皮脂膜)も一緒に洗い流してしまうこともあり、これも頭髪の健康には悪影響となるのです。
皮脂は頭髪の表面も覆うことで、キューティクルを守りパサつきも抑えています。
その皮脂が失われることで、髪はパサつき頭皮も乾燥してしまうのです。
皮脂を強制的に洗い流してしまう洗浄成分を使わないことで皮脂の状態を改善させるために湯シャンは有効であるというわけです。

シャンプー後のリンスは、頭髪にうるおいとなる油分を補う効果があります。
しかし、頭髪のバリア機能が低下している状態では油分を外側から補うと、
本来持っているはずの皮脂を作る機能は低下してしまいます。
この状態を続けてしまうとバリア機能は壊れ、パサつきやフケの増加、かゆみの発生にもつながります。
さらに悪いことに、髪の成長も妨げられ抜け毛の発生の原因となってしまうこともあります。

このように湯シャンはダメージを受けた頭髪にとって有効な手段と言えますが、
人によっては逆効果となってしまう場合もあるようです。

それは、頭皮が脂っぽいという人。皮脂が過剰に分泌されている状態で、
湯シャンだけでは皮脂を適正な状態に戻すことはできないようです。
分泌された皮脂が皮膚の表面にいる真菌で分解されると過酸化脂質という物質に変異し、
頭皮のかゆみなどの原因になってしまうこともあります。
なので、過剰に分泌された皮脂は洗い落とすことが大事です。
この場合は、界面活性剤が入っているシャンプーではなく、古来からある固形のせっけんを使うのが良いそうです。
固形せっけんを手のひらでよく泡立て、その泡で優しく頭部を洗浄すると良いとのこと。
これは、頭髪に悩みを抱えている人なら行なっている洗い方と同じです。

まとめると、湯シャンはやはり、人によっては効果的な洗浄法であるようですが、皮脂の分泌が過剰なタイプでは、湯シャンでは、対応が出来ないようです。つまり、自分のタイプを見極めることが大切ということでしょうか。

ちなみに私はやや脂症なので、界面活性剤が含まれていないシャンプーや育毛用のリンスなどを使用して洗っていますので、頭皮の状態が変化した際は、湯シャンを取り入れた方が良さそうです。