ある年齢でヒトの老化は急激に進むことが判明

世界的な情報誌ニューズウィークに、ヒトの老化に関する記事が掲載されていましたので紹介します。
記事によると、米スタンフォード大学の研究チームがヒトの血漿タンパク質を分析したところ、老化は一定のペースで継続的に進行するのではないことが判明。

体内にある血中のタンパク質レベルによって、ヒトの年齢を精緻に予測できることがわかったそうです。

老化は一定のペースで継続的に進行するのではない

研究チームは、18歳から95歳までの4263名から得た血液サンプルを用いて2925の血漿タンパク質を分析。
老化は一定のペースで継続的に進行するのではなく、34歳の青年期、60歳の壮年期、78歳の老年期という3つ年代で急激に進むことが示されたそうです。

タンパク質は、身体を構成する細胞からの指示を実行する働きを担っているとのことで、そのためタンパク質レベルの大幅な変化は、身体の変化を意味するとのこと。加齢のみの要因で不可逆的に生じる生体の変化、すなわち生理的老化は、平均して34歳、60歳、78歳の3つのポイントで急激に起こることも示されています。
臨床応用までにはさらに5~10年ほどを要するものの、血中のタンパク質を老化バイオマーカーとして老化の急速な進行を特定や、老化を遅らせる薬剤や治療法を開発、老化を加速させる薬剤の副作用の早期発見など、様々な分野での応用が期待されています。

 

まとめ

齢を重ねるごとに身体が老化していくのは、人間である以上は仕方のないことです。
老化は日々の生活のなかでゆっくり進行していくものだと思っていましたが、34歳、60歳、78歳でそれぞれ急激に進んでしまうものだったとは。
私は60歳以降は分かりかねますが、確かに30歳台なかばあたりで体力の衰えを感じたことがありました。気持ちに身体が着いてこない感覚と言いますか…。
抜け毛の量に関しても、私のAGA(男性型脱毛症)は進行が早く20歳代から頭頂部のハゲ化が顕著でありましたが、生え際の後退は30歳なかばから一気に…といった感じでした。
これは身体の老化、つまり皮膚や(毛細)血管などの劣化も多分に影響してのことであったのだと思われます。

頭皮が衰弱し硬くなると、毛包から生まれ出る頭髪が切れやすくなったり、ミニチュア毛が増えたりと確実に薄毛が進行してしまいます。
さらに毛細血管の活動が不活性化してしまうと、毛包に十分な栄養が行きわたらなくなり、毛包自体が活動を停止してしまい、これまた薄毛が進行してしまいます。
身体が老化すると健康維持がより困難になってしまいます。
デリケートな部位である頭部ならば、老化による影響はより顕著なのでしょう。

薄毛に悩みを抱えている人にとって、老化による脱毛は心配事のひとつです。
これから研究が進み、老化を遅らせる薬剤や治療法が確立したら、不老不死とまではいかなくても、今まで以上にアンチエイジングや美しさを保つことができるかもしれません。

AGAは身体の老化には直接的な関係はないとされています。解消する気があるのであれば、私が親和クリニック大阪院で受けたのと同様に、自毛植毛という方法が用意されています。
頭髪の有無は、アンチエイジング的に見ても重要なポイントです。
ハゲは年齢よりも老けて見えてしまいがちですから。

時間の経過、齢を重ねることでの身体の老化。もしかしたら、それが当然ではなくなる時代はそう遠くないのかもしれません。