人工毛植毛の恐ろしさ~書籍『薄毛革命』を再読して~その1

私は親和クリニック大阪にて自毛植毛手術を受け、深刻な頭髪の悩みから解放された。
私が受けた自毛植毛手術は、簡単に言ってしまえば、自分の後頭部や側頭部から植毛するためのグラフトを採取し、採取した毛根(以下、グラフト)を前頭部や頭頂部の気になる個所へ植えつけていくというもの。
言わば、移植するグラフトを自前で調達するということ。

もともとが自分のグラフトなので、移植したところで拒絶反応が起こることはなく、
移植したグラフトは移植後に成長(サイクル)を続ける。

デメリットとしては、グラフトを採取した個所は、それ以降は毛髪が生えてこないということ。
しかしながら、医師がなるべく目だないようにグラフトを採取するでから、
周囲の髪の毛が伸びてしまえばさほど気にはならない。
少なくとも、私の手術を執刀してくれた親和クリニック大阪の滝田院長は、
カウンセリング時から親身になって話を聞き、きちんと仕上がりのデザインを考慮してくれたうえで手術を行なってくれた。

ここまでは前ふり。
今回、なぜそのようなことを書き出したかというと、私のような自毛植毛ではなく、
人工毛植毛という手術の方法も存在することを伝えたかったからだ。

実はこの人工毛植毛、私も術前に色々と調べたりもした。
そのうえで私は選択しなかったのだが、その理由としては
「自分の身体に異物を取り込むことがイヤ」という単純なものだった。

自毛植毛手術を行ない、順調に毛髪が伸びてきて、後に親和クリニック総院長である医学博士・音田正光氏の著書を読んで、改めて人工毛植毛の恐ろしさに気づいたので、ここに記しておきたいと思った。

人工毛植毛のメリット・デメリット

まず人工毛植毛とは、合成繊維など人工的に作られた偽の毛髪を頭皮に埋め込む手術のこと。
医療用で使われているものと同系統の繊維ではあるので、人体へのダメージは少ないとのことではあるが、人体にとって異物であることには変わりない。

メリットとしては、植えつけるのは人工のグラフトなので、あらかじめ採取する手間が省け、
なおかつ際限なく移植することが可能だということ。
移植するだけなので、手術時間も短く、なおかつ低コストで済む。

その反面、デメリットとしては、人体へ異物を移植するので、抜け落ちてしまう可能性が非常に高いこと。
一説には、術後一年で半分以上が抜けてしまうとも言われている。
さらに、人工毛は自毛と違い、状態を維持するために外部からのメンテナンスが必要ということ。
メンテナンスごとに費用がかかってしまうのは当然のこととして心得ておかねばならないのだ。
しかも、移植した部位の炎症や感染症といった副作用が発生することも覚悟しておかねばならない。。

このような人工毛植毛。書籍『薄毛革命』でも、短いながらもその危険性が述べられていたので、次回はそのことを書いていこうと思う。

薄毛革命 「自毛主義」のすすめ
著者:医学博士 音田正光
発売:幻冬舎
ISBN978-4-344-99485-0
800円+税