AGAルネッサンスクリニック大阪院

湘南美容外科プロデュース AGAルネッサンスクリニック大阪院

湘南美容外科プロデュース AGAルネッサンスクリニック大阪院
https://www.rs-clinic.com/clinic/osaka.html

いつものごとくホームページをチェック。
こちらで最も目を引くのは、やはり世界で唯一の植毛ロボットARTAS。
http://www.rs-clinic.com/topic/campaign_artas.html

これは気になる部位に移植する毛根を毛穴ごとくり抜いていくマシンで、
本来なら医師の手による作業を全自動で行なうというシロモノ。
最新のマシンには目のない私は、どんなものかを専門家に興味深々。
さっそくトップページにある無料カウンセリングに電話して予約

電話を入れた際、応対してくれたのは明るい声の女性。
予約したい旨を伝えると、まずは日時のすりあわせに入る。
ホームページ上に医師のスケジュール表が掲載されているので、
事前にそちらをチェックしておくとスムースに話が進みそう。
予約日時が決まったら、フルネーム、生年月日、AGAルネッサンスクリニック大阪院を何で知ったか? 
既往症や服薬の有無を聞かれて予約は終了。あとは当日を待つばかり。

行ってきましたAGAルネッサンスクリニック大阪院

迎えた8月某日、大阪駅前のマルビル内にあるAGAルネッサンスクリニック大阪院へ。
予約の10分前に到着。
しかしこのビル、スターバックスの右横にある入口が正面玄関なのだが、大阪第一ホテルと書かれているためホテルの入り口なのかと勘違いして別の入り口を探してしまった。
これを見ている方は、迷うことなく正面玄関を入ってください。

そして、入口の正面にあるエレベーターで5階へ。
AGAルネッサンスクリニック大阪は湘南美容外科クリニック大阪梅田院と併設されているので、同一の受付となっている。

受付ではまず、診察券の裏面に署名をすることに。その後、男性専用の待合室へ通され、しばし待つとスタッフが問診票を手にやってくる。
問診票には、氏名、生年月日、住所、過去の大病歴、アレルギーの有無などを記入。
その後、再び男性専用の待合室で待機。スタッフが呼びに来て、いよいよ無料カウンセリング開始。

診察&カウンセリングでまさかの…

診察室に通されると、カウンセラーではなくいきなり専門医による診察がスタート。
先ほど記入した問診票をもとに病歴や気になる個所の話に。
その後、パソコンに接続された接写・拡大カメラで頭部の状態を確認する。
気になる個所に加え、後頭部の毛量の多い場所も写真に撮り、パソコンに保存していく。
そしてその写真をもとに、頭部の状態を細かくチェックし、現況を解説してくれる。

と、ここで自毛植毛についての話になるのかと思いきや、なんと話は投薬治療に。

医師曰く、投薬治療は日本皮膚科学会推奨されている治療法であるらしく、
サンプル写真を閲覧しつつ、私の場合はまず投薬しながら様子を見るのが良いとのこと。
その理由としては、投薬治療によって採取する毛髪も太く健康的になること。
気になる部位の周辺にある細い毛髪を太く健康に。
さらに生え際の毛穴が復活する可能性もある。
その結果、自毛植毛する範囲を小さくし、採取するグラフト数も少なくて済む。
それと同時に、スマートメソHR(http://www.rs-clinic.com/topic/campaign_meso.html)により再生治療も施していく。……だそうな。
なるほど、いきなり外科的手術ではなく、投薬治療で発毛を促すということか。
まず、その前に気になる植毛ロボットについて聞いた話を。

植毛する毛髪をARTASで採取

植毛ロボットARTASは、移植毛を採取するためのロボット。
通常は医師の手により1株ずつドナー(移植株)を採取していくのだが、
それをロボットが代わりに行なうというもの。
詳細はホームページにて解説されているのでここでは省くが、
医師に曰く、人間が採取するよりも正確。人が行なうと、
どうしても採取する箇所にムラが出てしまうらしいが、
ARTASであれば採取部分が自然な仕上がりになるよう最適な間隔で的確にドナーを採取するらしい。1時間ごとに採取できる株数が人の手によるものよりも多いので、手術時間が圧倒的に短いのも利点か。
ただ、繊細な作業を人間以上に正確できるのかは、不安。
気になったので、他のクリニックでロボットについてお聞きしたら、
「まず、採取する毛を選択する際、間隔以上に太さや元気な毛かの質の判断が大切。また、髪の毛は一方向に生えているわけではないので、微妙な採取角度の調整が必要。しかし、現状では、採取毛の正確な選択や微妙な角度調整機能が搭載されてないので、導入しなかった」等、みなさんあまり良いお話をされなかった。

採取したドナーは、医師が頭皮へメスを入れ看護師が植毛していくとのこと。
さすがに植えるのはロボットではないそう。

移植部位の決定、及び頭皮へのメス入れは医師の役割で、
こちらではストロー状の器具で移植部をくり抜くのではなく線状に切り込みを入れていく方式を採用している。このほうが移植した株の定着率が良く、ズレも少ないとのことだ。

ちなみにAGAルネッサンスクリニックではドナーストリップ法(切る手法)も行なっているが、大阪院ではARTAS植毛(切らない手法)を推奨している。
私は当初より切る手法を想定していなかったのでカンタンに聞いた限りだが、
東京院に専門の医師がいるらしい。

また、植毛手術が長引いた場合は、採取株を専用の保存液に入れるため、別途8万円強が必要とのこと。他の4クリニックでそのことを説明されたところがなかったので、改めて電話で確認をしたが、移植時間は短いほどよいので、業界的にそのようなものは聞いたことがないと一様に答えられた。

投薬治療は1年間で様子見

医師により診察が終わったら、また男性専用の待合室で待機。
すぐにカウンセラーに呼ばれ、今度はカウンセリングルームへ。
担当してくれたカウンセラーはみ目麗しい女性。
さすが湘南美容外科クリニックといったところか。

ここで見積書を渡されるが、金額はホームページに記載されているものと同一だった。
まずは投薬治療を行なうので、人により値段が変動するということがないからだろう。ある意味、分かりやすい。

こちらのクリニックでは独自に飲み薬を用意しており、その種類は
フィナステリド、ミノキシジル、ビタミン・アミノ酸類の3つとなる。
これら錠剤を一日に規定量だけ服用し、さらに塗り薬のスプレーを朝・晩に塗布。
使用初期に脱毛が見られる場合があるが、その後3~4カ月で増えていくので継続的に服用。6カ月おきに医師の診察を受けるというスケジュール。
そして1カ月に1回、前述したスマートメソセラピー治療を医院にて受けることに。
これが、スマートメソ内服薬セット治療の内容となる。

12カ月分の内服薬&スプレー+12回分のスマートメソで88万円。
モニター価格が適用されると59万8千円也。
http://www.rs-clinic.com/price/hair.html#meso

既往症がある人の場合についても聞いてみた。
内服薬の成分に関係してしまうような既往症がある人の場合、
服用をスケジュール期間内に中断してしまう場合も想定されるため、
お得なモニター価格は適用されないか、もしくは要相談とのこと。
料金は一括払いとなっており、中断してしまった場合でも返金には応じられないとのことなので、正確な申告、そして相談は必須であろう。
そして、12カ月後に見られる効果によって、そこからARTASによる自毛植毛を考えるということに。
もちろんARTAS植毛は別料金であり、その値段表はホームページに記載されている。
ちなみに投薬治療を飛ばしてARTAS植毛を行なうことも可能とのこと。ただ、全体的に長期契約であったり、他のクリニックにはない請求項目が多いように感じる。気のせいだろうか。

まずは発毛治療 その後に自毛植毛

さて、無料カウンセリングのまとめだが、
こちらは自毛植毛ではなく発毛治療を望まれる方に向けた診療内容なのであろう。
専用の薬を服用することで弱った毛髪を元気にし、それに並行してスマートメソHRで再生治療も施す。それに伴って当然のことながら料金も発生するし期間も要する。

せっかちな人には向かない内容であるし、気になったことは、
全てが “かもしれない” ということ。
1年のあいだ薬を服用しましょう。効果があるかもしれない。
1年のあいだ再生治療も行ないましょう。効果があるかもしれない。
効果が見られれば、自毛植毛は行なわなくて良いかもしれない。
効果は人や状況によるから明言はできません。
効果が出なくても、行なった以上は返金されないのは当然。
でも「かもしれない」にお金と時間を使うのだったら、まずは当面の悩みを解消したい。
やはり、投薬治療だけで、年間、最少で88万、最大で103万強。しかも効果があっても、ずっと服用を続けなくてはならないというのは、副作用の点、経済的な点で考えても私には重たい。その費用があれば、植毛手術が出来てしまう。

投薬治療に1年。それから自毛植毛するとして更に1年。
これを長いと見るか短いと見るか。
その両方で発生する費用を安いと考えるか高いと考えるか。

投げやりな言い方で申し訳ないのだが、「人による」としか言葉が出ないのが正直な心情だ。

そして面白いと思った植毛ロボットARTAS。

ロボットの作業VS専門医による職人技

これに関しては、結局、患者がどちらを信頼するかによると思う。
そのため、無料カウンセリングでしっかりと話を聞き、自分自身でその見極めを行なうことが大事だろう。私は職人技に軍配を挙げた。もちろん、この感想は私個人のものですが。