HARG治療はAGAの根本解決策となるのか?

HARG(ハーグ)治療という、薄毛や抜け毛の対策法を御存知でしょうか。
HARG療法とは、脂肪由来幹細胞の培養上清を用いた「成長因子」を含む薬剤を、直接頭皮へ注入して発毛機能を蘇らせる再生医療だそうです。

その薬剤は、一説では韓国の会社が製造しているヒト脂肪幹細胞由来培養上清に、米国の会社製の育毛剤を混ぜあわせたものだとか。
薬剤を注入した頭皮は「幹細胞」が強力に刺激され、活性化し自らが「成長因子」を分泌し続けるようになり、発毛が継続するというメカニズム。
年齢や性別を問わず、あらゆる薄毛に効果を発揮し続けるらしく、治療が終わっても発毛が続くと言っています。

HARG療法は毛髪の細胞のなかに成長因子を注入する方法なので、頭皮に直接薬を入れるため効果が出やすいというのが謳い文句。
毛周期のサイクルを正常化し、長期的な発毛を促す効果がある治療方法だそうです。
またHARG療法では内服薬や外用薬を併用することも可能なので、それぞれの薄毛の症状により治療方法を合わせることもできるのだといいます。

HARG療法(ハーグ療法)は、AGAの薄毛に対して発毛・育毛という2つの効果でアプローチし、AGA治療薬だけでは生えなくなった薄毛を改善することが出来るそうです。
まず、休止状態になっている「毛母細胞」に成長因子を注入することで、休止した「毛母細胞」を再び稼働させ、発毛のサイクルを取り戻します。
次いで毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、毛髪を大きく成長させるための栄養分となる多数の育毛成分を注入することで、生えた毛を丈夫な太い毛に育てるのだとか。

つまり活力を失った、活動を止めた毛包に成長因子を注入することで、再び元気に稼働させることができると。
簡単に言うとそういう治療法なのです。

このHARG治療を行なっているクリニックは多く、治療を受けている患者も少なくないのが現状のようです。
私が暮らす関西圏にも、いくつかのクリニックが見受けられます。
気になる治療費ですが、決してお安くない金額です。1回の治療で10万円以上、それを最低でも6回以上は受けないと効果は期待できないらしいです。
もちろんそれは最低値で、継続して行なう必要があるようですので、それを繰り返していくと…。なかには、1回のセット料金で数百万円というプライスリストを掲げているクリニックもあります。
ちなみにHARG療法は、休止中の毛母細胞を刺激して活動させる治療であるため、毛穴がなくなってしまった方や毛母細胞が死滅している場合には効果がありません。
このような頭皮では、いくら成長因子を注入しても発毛に至ることはないのです。
産毛のような細く弱い毛が生えている人や、地肌が透けてしまっているような初期段階の状態であるならば、それは毛母細胞が生きているので効果は期待できるとのことです。
しかし、頭皮がつるつるになりハゲてしまっている状態ではHARG療法の効果はありません。

また、こんな話も見受けました。HARGは治療をやめると髪が抜け落ちてしまい、治療前の状態に、いや、人によっては治療前よりも脱毛部が広くなってしまったということもあるそうです。この方は、一時的な効果しか得られなかったということです。つまり、髪の毛が生えた状態でキープし続けるためには、永続的に治療を受け続けなければならない可能性もあるわけです。

決して安くない金額を払い、効果は一時的な場合があるというのは、少し気になります。

いずれにせよ、ツルツルの状態では効果がないのは明らかなのですから、
AGA(男性型脱毛症)の場合は初期段階の人だったら効果があるのかも。続ける財力があればですが。
以前の私のように、ツルツルの場所が広がってしまっている人は、植毛(=自毛植毛手術)など他の治療法を中心に考えたほうが、リスクが少なく、コストパフォーマンスが高いように思われます。