髪に良い生活環境とは?

自毛植毛をした髪を大切にしたい!
でも脱毛の原因は、AGAを始め、疾患や加齢、ホルモンバランスの変化などさまざまです。
AGAやホルモンバランスについては以前、説明しましたが、
今回は日々に密着した「生活」面で注意すべきことを調べてみます。

まずは大事な睡眠。
髪の毛の成長は夜間に行われ、昼間は成長しないと言われています。
これは、昼間は血液が、脳や筋肉などを動かすために多く循環しており、
夜間では骨や皮膚に多く循環するようにできているからだそうです。
皮膚の血流が活発になるということは、頭皮にも行きわたり毛髪の成長を促進してくれるということです。
ですので、しっかりとした睡眠を取るということは、育毛にとって大事なことなのです。
ちなみにこのシステムは、体内時計にも支配されているそうです。
なので、昼夜逆転した生活や過度な夜更かしなどは、育毛にとっては悪でしかないといっても過言ではありません。

そして、これも大事な日々の食事。
髪の毛はケラチンというタンパク質で形成されています。
これは、18種類ものアミノ酸が結合してできているのです。
アミノ酸を体内に取り込むためには、良質なタンパク質を多く摂ることは必須。
肉や魚、野菜、大豆などを日々の食事でバランス良く摂取することが大事なのです。

また、昆布は髪の毛に良いなどと言われていますが、じつはこれ、明確な裏付けはないそうです。
昆布を始めとする海藻類はビタミンやミネラルが豊富に含まれており、そのなかのIGF-Iという成分は血管を拡張させる働きがあると言われています。
このことから、血管を拡張させ血流を頭皮に行きわたらせる=育毛に良いという話が広まったのでしょう。
海藻類の摂取は良いことなのですが、そればかりを摂ってしまうということは、
他の栄養素が不足してしまうことにも繋がりかねませんので注意しましょう。

そして注意したいのが、飲酒や喫煙。
お酒は血行が良くなるから良さそうと感じるでしょうが、それはあくまで適量の範囲内でのお話です。
アルコールを摂取すると、その分解作用に多量な水分が必要となります。
さらにアルコールには利尿作用があり、尿によってこれまた水分が体外へ放出されてしまいます。
その結果、血液がドロドロの状態になってしまい血流が悪化。
毛母細胞へつながる細い血管は血流が悪くなってしまうということになるのです。
これでは頭髪も育ちませんので、過度なアルコールの摂取は避けましょう。

ちなみに、ワインに含まれるポリフェノールには抗酸化作用があるため、肌の老化につながる活性酸素を除去してくれる役割があります。
飲みすぎない程度に摂取すると良いでしょう。

また喫煙では、ニコチンやタール、ごく微量な一酸化炭素やシアン化水素などの有害物質を
体内に摂り込むことになります。
一酸化炭素は血液中のヘモグロビンと結合しやすく、それが毛細血管の壁を傷つけることにつながるのだとか。
それを繰り返すと毛細血管が硬くなり、血流が滞ってしまう可能性もあるとのこと。

マナーを守ることを前提とはしますが、喫煙はストレス解消に良いとは思われますし、私自身も喫煙者ですので何とも言いにくいのではありますが…
健康と抜け毛予防のために過度な喫煙はやめておき、できれば禁煙することが育毛にとっては良いようです。