頭髪を成長させるホルモンを分泌させるには

ここのところ、週末ごとに台風が来て、先月までの猛暑がウソのようになり、朝晩などは肌寒くなってきました。秋の夜長を活かして、フサフサな髪のキーなる成長ホルモンをレポートします。

我々の頭髪は、成長ホルモンが分泌されることで作られています。植毛(=自毛植毛)手術を行ったからと言ってそれは変わりません。
成長ホルモンとは、血管を通して運ばれているアミノ酸類(191個)の総称です。
成長ホルモンには成長に関する作用と代謝をコントロールする作用があります。
骨の伸長や筋肉の成長、摂取した炭水化物やタンパク質、脂質の代謝促進、
血糖値の一定や体内の恒常性といった維持機能などです。

基本的には体内で作り出されるものなのですが、体外から採り込むこともできます。
外部からの投与として大丈夫なのが、成長ホルモン注射です。
成長ホルモン分泌不全性低身長症の治療として使われる場合は、保険が適用される医療行為となっています。
また運動能力を向上させる薬物としても使用される場合があり、これは一般的にはドーピングとして競技会外検査で禁止されている物質に定められています。
さらに運動能力とは別で、美容やアンチエイジングに効果があるとして利用されてもいます。加齢と共に成長ホルモンの分泌は低下するため、それを補うことで若々しさを保とうと言うわけです。

体外から取り込むのではなく、体内で作り出す、分泌を促進させるために必要な条件とはなんでしょう。これについて少し調べてみました。
結論を言えば、一番重要なのは睡眠です。成長ホルモンは、睡眠中に2時間から3時間の間隔で下垂体前葉より分泌されています。
子供の成長や創傷治癒、肌の新陳代謝などは、睡眠時に特に促進されるというわけです。
寝る子は育つとはよく言ったものです。つまり寝ることで髪も育つのです。
もちろん、ただ寝るだけでは効果的とは言えません。成長ホルモンがより分泌されるのは、22時~2時の間とされています。
この4時間に上質な睡眠を得ることで、成長ホルモンが最大限に分泌されると言われているのです。
夜になかなか寝付けないという人は、生活習慣を変えてみるのも手でしょう。過剰なアルコールの摂取は育毛に良くないばかりか、睡眠障害にも繋がりかねないことです。
また、加齢によるホルモンバランスの崩れで睡眠障害に陥ってしまう場合もあります。
その場合、専門家である医師に相談することをお薦めします。
昨今では、就寝前に横になりつつスマホをチェックという方も多いのではないでしょうか。
これも、じつは睡眠にとって大敵なのです。モニターやスマホの画面から出るブルーライトは、体内時計を狂わせる効果があると言われています。
眠る前にこのブルーライトを浴びると、寝付きが悪くなってしまうのです。
眠気を促進するメラトニンというホルモンは、明るい光を浴びると抑制される性質があるのです。
できれば就寝の少し前は、パソコンやスマホをいじる手を止めましょう。

睡眠と同じく、運動も成長ホルモンの分泌を促進させる効果があります。
ある程度の運動をして筋肉が使われると、傷付いた筋肉を修復するために成長ホルモンが分泌されるといのです。
一般的な筋肉トレーニングや、ランニングなどの持久力運動を行なうと、血中の成長ホルモン濃度が200倍程度に増加すると言われています。
また、運動による修復機能による成長ホルモンの分泌で、若返り効果が期待されるということも報告されています。
これには、加圧トレーニングも含まれているとか。
筋肉を使う運動が、成長ホルモンの分泌を促進させる効果があるというわけです。

成長ホルモンとは、新たな頭髪を作り出すうえで必要不可欠なものであると言えましょう。
上質な睡眠と適度な(筋肉)運動。これが、頭髪を健やかに育てる鍵となることは間違いありません。植毛(=自毛植毛)で移植した髪もこの例外ではありません。結局、健やかな生活がヘアケアの第一歩です。
夜が長くなったとはいえ、夜更かしもほどほどにしないといけないみたいです。