赤唐辛子が薄毛に効く!

赤唐辛子(カプサイシン)を摂るのは薄毛予防につながるというのは、巷間で取りざたされています。梅田の親和クリニック大阪院で植毛手術を受けて以来、毛髪に関するいろいろな記事を紹介してきましたが、これは紹介していなかったように思いますので、今回取り上げてみようと思います。

以前は辛い物を食べすぎるとハゲるなどと言われていましたが、それはまったくの都市伝説。大量の汗をかくことが抜け毛につながるイメージから来たのでしょうか。
もちろん、汗をかいた頭皮を放置してしまうことは、ヘアケアにとって良い状態ではありませんが。

では、カプサイシンの摂取は、なぜ育毛に効果的なのかを調べましたので、解説します。
カプサイシンを含む赤唐辛子をそのまま摂取する、もしくはカプサイシンのサプリメントなどを服用すると、胃が熱くなったり、痛くなったりします。
このような症状から、カプサイシンの摂取は胃を荒らしてしまうと考えがちです。
しかし、事実は、カプサイシンの摂取で胃の知覚神経が刺激されているだけなのです。
頭皮や胃腸の知覚神経を刺激すると、頭髪を成長させる働きがあるインスリン様成長因子-1(IGF-1)が増加します。このIGF-Iという物質が、薄毛を防ぎ発毛を促してくれるものなのです。
胃のIGF-Iも増えるので、IGF-Iの炎症抑制作用で、胃炎や胃潰瘍がよくなる傾向もあるとのことです。

カプサイシン+イソフラボン=IGF-1で育毛効果!

カプサイシンは赤唐辛子に含まれる辛味成分ですが、それがIGF-Iの生産にどうつながるのか。
そのカギは大豆に含まれるイソフラボンにありました。
カプサイシンとイソフラボンを特定の比率で同時摂取すると、IGF-1が生産されるのです。
そして、このIGF-1が頭皮にある毛乳頭を刺激し育毛効果が期待できるという理屈なのです。過去に行われたある実験によると、すでに活動を停止した毛母細胞が再び活動を始めた例もあったのだとか。

効率的な摂取方法は?

では、どのように摂取するのが効果的なのでしょう。
カプサイシンは赤唐辛子の成分です。日常的な食生活にそのまま赤唐辛子を加えるのもよいですが、辛さに耐性がない人はムリですよね。よっぽど辛いもの好きな人なら毎食でもいけるでしょうが。
辛いものも大丈夫という人でも、毎食では厳しいと思われます。
そんなときはサプリメントに頼りましょう。カプサイシンを含むサプリメントは豊富に販売されています。
そしてイソフラボンですが、これは大豆を主原料とした食品、つまり豆腐や納豆、豆乳などで気軽に摂取できます。
大豆食品が苦手な人は、これまたサプリメントも多種類、販売されていますので、日常的に摂取するといいでしょう。
大事なのは、継続して摂取することで体内から切らさないことだと思います。

摂りすぎにも注意が必要

摂りすぎにも注意してください。めったやたらと取れば良いというものでもないのです。
摂りすぎの弊害としては、カプサイシンはアドレナリンの過剰分泌による大脳辺縁系の扁桃体や海馬が損傷、パニック障害や睡眠障害などの精神疾患に罹患してしまうこともあるのだとか。
国内では明確な基準がないのですが、1日あたりの摂取量は最大5mg/kgほどに抑えると良いでしょう。
そしてイソフラボンですが、大豆イソフラボンのみを過剰に摂取することで女性ホルモンのバランスが崩れる可能性があります。それにより月経周期の遅れや子宮内膜増殖症などのリスクが高まるのだとか。
食品安全委員会によると、1日当たりの大豆イソフラボンの摂取目安量の上限値を70~75mgとし、そのうち、サプリメントや特定保健食品などで摂取する量は1日当たり30mgまでが望ましいとのことです。

まとめ

赤唐辛子と大豆製品。わりと安価に手に入り、気軽に摂取できる食品類ですので、育毛のためと食べてみるのも良いかもしれません。いざとなったら、植毛手術がありますが、その手前で済むならその方良いのは間違いありませんので。