薄毛に良い?!プラセンタってナンダ? 気になったので調べてみました

自毛植毛した髪を永く維持するための情報を探して、いつも通り、発毛・育毛関連のニュースや商品をチェックしていたところ、「馬(豚)プラセンタ」というモノにぶち当たりました。何だそれ?ということで詳細を調査してみましたのでご報告します。

まず「プラセンタ」とは、(生物の)胎盤から抽出した成分を含有する処方箋医薬品またはサプリメントのことです。
処方箋が必要となる医薬品としては、更年期障害や乳汁分泌不全、慢性肝炎などに使用されるそうです。
美容領域や歯科領域でも使用されていますが、これは自由診療の領分。
処方箋医薬品として使用されるプラセンタは、ヒトの胎盤から製造されているそう。黄色っぽい水性注射液とのこと。
日本での医療用医薬品製品としては、「メルスモン(MELSMON)」や「ラエンネック(LAENNNEC)」というものがあるそうです。

プラセンタを創部に局所注射すると、創傷治癒が促進されるようです。そのため、美容外科や形成外科の領域で多く使用されているのだとか。
また、歯科の領域でもプラセンタは使用されています。歯周病や抜歯後の治癒促進、口内炎などへ応用されているそうです。
これらは、日本では診療報酬として認可されていないので、全額自費治療、つまり自由診療扱い。

昨今では化粧品の原料としても使用されており、胎盤抽出成分を混合した塗布薬が販売されているそうです。
肌のきめを改善させる効果があるとの報告もあり、他にも皮膚に発生した炎症の改善やメラニンの生成抑制、ターンオーバーの促進効果の可能性があるらしいとのことです。
また、アンチエイジングの効果についても評価されているようです。

ヒトの胎盤を原料としたプラセンタ以外に、現在は豚や馬、羊の胎盤を利用した商品も販売されています。
以前は牛の胎盤が利用されていたそうですが、BSE(牛海綿状脳症)が確認されたことから安全性が疑問視され、現在は牛以外の素材を使用することになったそうです。
ちなみに羊も反芻動物ですので、BSEのリスクがあることは覚えておいてください。

そこで本題の発毛、育毛に関する効果なのですが、これが正確には効果があるとは実証されていないのが現状のようです。
ただし、プラセンタは肌のアンチエイジング効果があるそうで、頭皮も肌の一部であることには変わりありません。
プラセンタに含まれるリジン、アラニン、アスパラギン酸といったアミノ酸は、肌にとっても必須の成分です。
またプラセンタの成長因子は細胞分裂を活発にするとのことで、頭髪の元となる「毛母細胞」の増殖を促進してくれる可能性もあります。
明確な効果効能があるわけではないようですが、プラセンタの持つホルモンバランスの調整機能は、薄毛・抜け毛の原因となる「DHT」の分泌を抑制することもあるとか。
女性の薄毛はホルモンバランスの崩れが原因とされることが多いので、男性よりは効果は期待できるのでしょうね。
プラセンタを摂取する際は、プラセンタ配合の医薬品を頭皮に注射するそうです。

プラセンタはサプリメントや化粧品としても関連商品が流通しているそうです。
注射は痛そうなのでサプリを探してみたところ、数多くの商品が販売されていますね。
その多くは美肌効果を謳ったものですが、なかには育毛効果を明記した商品もありました。

気になる方は「プラセンタ 育毛 サプリ」で検索してみるといいかもしれませんが、
そのまえに私が気にかかった文章を記しておきます。

「経口投与のサプリメントでは、胎盤抽出成分(プラセンタエキス)に含有されるとされる
ペプチドホルモン、酵素、成長因子、サイトカイン等は、経口摂取しても消化管で
消化・分解され、仮にプラセンタエキスに効果があると仮定しても、経口摂取ではその効果を期待することは難しい。
そればかりか、一部では健康被害の報告もある」

・・・って、サプリじゃ効かないってことか(笑)