育毛サプリに使われるL-リジンって?

昨日、L-リジンという物質が育毛によいといううわさを耳にしました。
早速ネットで調べてみたところ、どうやら人体の機能維持に欠かせない必須アミノ酸の1種であり、国内外で販売されている育毛を目的としたサプリメントに含まれていることがわかりました。

L-リジン自体は肉類や魚介類、豆類、野菜類などに含まれているですが、それら食物だけから一日に必要なL-リジンの量を摂取するのはあまり現実的ではないといいます。
そのため、栄養補助食品であるサプリメントで摂取する方が増えています。

ミノキシジルや5α還元酵素阻害剤との併用

リジンは、成長に不可欠な必須アミノ酸で、体の窒素バランスを正しく保つ 働きをします。また、神経システムに直接入り込んで免疫機能を高める働きもあります。 L-リジンは、カルシウムの吸収、軟骨、結合組織、肌、爪、骨に含まれるコラーゲンの形成、骨組織の生産に重要ですが、体内で生成できない必須アミノ酸であるため、食品または、サプリメント等から摂取しなければなりません。

このL-リジンですがが、最近になって薄毛や抜け毛対策に効果的であることが分かりました。しかも、男性ホルモン、アンドロゲンによる脱毛症や遺伝性の脱毛症状も含まれるというとは放っておけません。
L-リジンの摂取により、育毛剤の育毛効果を著しく増加させる働きがあるというのです。
アメリカで有名な研究者は、ヘアロスに対抗できる栄養補助サプリメントとして、L-リジンの効果を高く評価しているといいます。
研究報告によれば、 L-リジンの摂取で、様々な原因からの薄毛、抜け毛で苦しむ被験者から、著しく発毛効果があげられているのだそうです。 更に、育毛剤に含まれる主要成分であるミノキシジルや5α還元酵素阻害剤との併用により、育毛効果を増大できることが期待されています。
L-リジンの一日の必要量は500~1500mgで、500mgを2~3回に分けて摂取するのが最適だと言われています。

参考:日本医薬品添加剤協会 L-リジン塩酸塩の安全性データ
http://www.jpec.gr.jp/detail=normal&date=safetydata/a/dae38.html

脂肪燃焼効果も期待できる必須アミノ酸

そんなL-リジンですが、育毛効果に加えてダイエット効果にも期待できます。
必須アミノ酸であるリジンは、肝臓でとメチオニンと生合成されるとアミノ酸の一種であるL-カルニチンとなります。これは遊離アミノ酸とも呼ばれ、たんぱく質の形をとらず、血液中や細胞内に存在しています。
L-カルニチンは、脂肪酸を運搬する働きを持っているといいます。

参考:分子生理化学研究所
https://www.mpc-lab.com/blog/20200717

参考:AHS 味の素ヘルシーサプライ株式会社
http://www.ahs.ajinomoto.com/products/food/pdf/Llysine.pdf

脂肪の蓄積、つまりは肥満ですが、これは育毛にとって決して良い環境とは言えません。
脂肪の多い食事をとりすぎて肥満になると、薄毛になる可能性があるとするマウスによる研究成果を、東京医科歯科大などのチームが発表しました。
過剰な脂質が、細胞が毛を作る働きを悪くするというのだそうです。この研究については、後日ここでまとめさせていただきます。

さらに肥満体質の人は皮脂量が多くなる傾向があり、皮脂が過剰に分泌される脂漏性皮膚炎が発症してしまう可能性が高くなります。
これは脱毛症状を伴う症状で、放置してしまうとAGA(男性型脱毛症)と同様に薄毛化により頭皮が透けてみえたり、部分的に頭髪を失ってしまったりする場合もあります。

もちろん肥満は、薄毛化以外にも身体に悪影響を与えてしまう可能性をはらんでいます。
普段の食生活の見直しやサプリメント類の導入など、肥満化を抑制することが薄毛化の阻止のみならず健康にとっても良いことであるのは明白です。

ちなみに肥満であろうとやせ型であろうと、AGAは体型に関係することなく発症するときは発症します。遺伝的な要素が強い脱毛症状ですから。頭頂部の薄毛化や生え際の後退といった症状が現れ始めましたら、即座に専門医へのカウンセリングを実行してください。
カウンセリングだけなら無料で行なってくれるクリニックがほとんどです。
私は梅田の親和クリニック大阪院での無料カウンセリングからの自毛植毛、その後のデュタステリドの処方により、AGAによるハゲ化を食い止めることに成功しました。
その薄毛、AGAかもと気になりましたら、是非とも相談にいかれてみては如何でしょうか。