Newsweekの記事にて、新型コロナウィルスが紫外線照射によって分解したとの情報が掲載されていました。
記事によると、世界最大の照明機器メーカー「シグニファイ」社は、同社が製造した紫外線ライトによって新型コロナウィルスが数秒内にほとんど分解したことが、ボストン大学の研究室で行われた実験で確認されたと発表しました。
出典:Newsweek
https://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2020/06/post-93699.php
紫外線の殺菌作用と肌へのダメージ
紫外線とは、波長が10-400nm(ナノメートル)と可視光線より短く軟X線より長い不可視光線の電磁波のことを指します。可視光線の紫色の外側という意味で紫外線というのだとか。
英語ではultra-violetと言い、このことからUVと省略して表記されることもあります。
紫外線は化学的な作用が著しいことから化学線とも呼ばれます。
紫外線の有用な作用としては、殺菌消毒、ビタミンDの合成、生体に対しての血行や新陳代謝の促進、皮膚抵抗力の昂進などが挙げられます。
その反面、健康を阻害する影響があることも報告されています。
人間が太陽の紫外線に長時間さらされると、皮膚や目、免疫系へ急性もしくは慢性の疾患を引き起こす可能性があります。
皮膚への影響では代表的なものが日焼けです。
日焼けの仕組みは、紫外線照射に対する生体の防御反応として、人間の体では茶色の色素のメラニンを分泌して皮膚表面に沈着させることにより、紫外線の皮膚組織への侵入を防ぎ、より深い皮膚組織へのダメージを軽減させようとすることなのです。身体を守るための防御反応というわけです。
そのため、過度な日焼けにより皮膚にダメージが蓄積する可能性もあります。
そんな紫外線ですが、もちろん頭髪にもダメージを及ぼす危険性もあります。
頭髪が生えてくるのは、人体の皮膚の一部である頭皮。
頭皮は他の皮膚に比べて弱いとされていますので、紫外線による悪影響を受けてしまいます。紫外線の長期的な照射により頭皮の活性化が弱まってしまうと、頭髪の成長サイクルにおいて不具合が生じてしまうことにもなりかねません。
その結果、抜け毛が増えたり、薄毛が進行してしまったりする場合だってあるのです。
一説には、もともと頭皮へのダメージを軽減するため、体毛が退化する中、頭髪は長いままであったというものもあります。しかし、自毛植毛手術を受けて薄毛の悩みを改善した身としては、頭髪へのダメージも放ってはおけません。
これから冬を迎えますが、紫外線は1年中降り注いでいます。
脱毛予防や育毛促進を心掛けるのであれば、なんらかの対策が不可欠です。
参考:国土交通省 気象庁 紫外線情報(分布図)
https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvindex/index.html?elem=0&area=0&lat=34.2&lng=138.53&zoom=5
コロナウィルスの破壊のみならず、殺菌や防虫に役立つ紫外線ですが、人体への照射に対しては、一概には良いとされることばかりではありません。
なるべく紫外線ダメージは避けるように心がけたいものです。