発毛剤と育毛剤はどう違う? ~発毛剤編~

いつもののことながら、自毛植毛手術を受けた身として、育毛関連の情報を集めているときに、ふと気になったことがあります。
「発毛剤と育毛剤の違いって?」
身近にある薬局やインターネット上には、様々な商品が並んでいます。
いままでこちらのページでも、様々な商品を紹介してまいりました。
というわけで今回は、「発毛剤」と「育毛剤」の違いについて確認してみます。

まず発毛剤というのは、毛を生やす効果を期待できる一般用医薬品のこと。
一般用医薬品とは、医師による処方箋を必要とせずに購入できる医薬品のことです。
クリニックで医師による診察を受け、その後に処方箋を貰ってから受け取る医薬品ではなく、街中にある薬局やドラッグストアなどで手軽に購入できる品物。
つまり、薬剤師からの指導が必要なものもありますが、基本的には自らの判断で購入し、自らの責任において使用する医薬品ということです。市販の風邪薬や胃腸薬などがそれにあたります。

一般用医薬品は第一~三類までの区分けがなされており、
第一類医薬品を販売できるのは薬剤師の常駐する店舗販売業や薬局のみで、
情報提供を購入者に積極的に説明する義務があります。
第二・三類医薬品は、薬剤師または登録販売者が常駐する店舗のみで販売でき、
極力購入者へ内容、成分、その他の注意事項の簡明な説明が求められるという努力義務が生じます。
ただし、購入または譲り受けた者が、説明を要しないと意思表示すれば適用されないとのことです。
双方ともに、薬剤師や登録販売者の常駐する薬局やドラッグストアでしか購入できないのは変わらないようです。

一般的に「発毛剤」と呼ばれている製品には、ミノキシジルが配合されています。
ミノキシジルは、血管拡張薬として開発された後に発毛に効果が認められたものです。
このミノキシジルが配合されていることにより発毛効果を謳うことができるというわけなのです。

現在の日本国内では、大正製薬の「リアップ」シリーズが唯一、厚生労働省に認可されている発毛剤です。
その歴史は意外と古く、1999年に販売が開始されています。
オリジナルのリアップ(ミノキシジル1%配合)に加え、リアップに発毛環境を整える成分を加えたリアッププラス、
ジェット式エアゾールタイプのリアップジェットに加え、配合するミノキシジルを5%に増やしたリアップX5プラスや
女性用のリアップリジェンヌといった製品がラインアップされています。

大正製薬 リアップシリーズ
http://www.taisho.co.jp/riup/

そして、いままでリアップが唯一としていた発毛剤に、新たな製品が昨年の10月に発売されるはずだったのですが、
直前になって発売が延期されてしまったものがあります。
それが、薬用シャンプーのスカルプDシリーズでおなじみのアンファーが開発した、「メディカルミノキ5」です。
販売延期により、内容についての詳細は不明なのですが、その名称から類推するに
ミノキシジルが5%配合されている発毛剤なのではと思われますが…。
明言はできませんね。あくまで推測です。

同社のホームページによると、「説明書内の効果・効能を示す一部の図に不備があり、10月4日(水)に予定していました発売を延期することにしました」とのこと。
2018年1月現在においては、残念ながら販売の告知はなされていません。

アンファー
https://www.angfa-store.jp/

「メディカルミノキ5」発売延期のお知らせ
https://www.angfa-store.jp/info/mx5

私たちにはわからない、何がしかの不具合があったのでしょう。
せっかく開発された商品ですので、どうにか解決していただいて、販売を開始してもらいたいものです。
頑張れアンファー!

次回は、育毛剤について報告します。