特許が切れて後発業者が活況!?

大正製薬の発毛剤「リアップ」(第1類医薬品)の特許が切れたため、後発品が発毛剤業界へ参入します。

ダイヤモンド・オンライン(週刊ダイヤモンド)
https://diamond.jp/articles/-/171500

記事にも書いてありますし、私も以前、取り上げたことがあるのですが、
発毛剤のリアップの後発品といえば、アンファーが発売を発表したミノキ5という商品がありました。
しかしながら、この商品は添付される文書に不備があったことを指摘され発売延期に。
それから数カ月、8月6日にようやく発売し、香取さんや草薙さんのCMが放送されています。

一度、発売延期になり、まだまだ、リアップの寡占状態が続くのかと思わましたが、そうとはならなかったようです。

記事によると、昨年末~今年4月にかけてOTC(大衆薬)大手のロート製薬など少なくとも5社が、相次いで後発品の製造販売承認を得た模様であるとのことです。

特許切れを機に、後発品は攻勢をかけてくるでしょう。それでなくとも、新規開発に比べ掛かるコストが大幅に抑えられるので、価格が下がることが予想されます。

大正製薬のリアップといえば、長年の実績により高い信頼性を誇っています。
第1類医薬品であるため、堂々と発毛剤を名乗っていますし、有名芸能人を起用したテレビCMも有名です。
私も以前、自毛植毛手術を行なう前に使っていたことがありました。
当時は何の知識もなく、AGAの存在すら知らなかった私は、薄毛に悩んだら、とにかくリアップ。とりあえずリアップに頼るって状態でした。
その後、ハゲに開き直る前にいろいろ調べていくうち、自毛植毛手術の存在を知り、
そして複数の無料カウンセリングを経た結果、親和クリニック大阪院に巡り合い
自毛植毛手術に踏み切ったというわけです。現在では内服薬や外用薬も、専門医から処方される医薬品を使用しています。

リアップは、長い年月人々に愛用されるロングヒット商品です。発毛効果も保障されていますが、メリットだけでなく、デメリットもあります。
もともと血圧降下剤として開発されて成分を使用しているため、血圧が低くなるとリスクがあります。高血圧の方は一石二鳥と考えられますが、低血圧の方や、血圧降下剤を別に利用している方にとっては、場合によっては命に係わるリスクになるかもしれません。

また、使用者のコメントを調べると頭皮のほてりや湿疹というものもあるようです。血管が拡張して血流がよくなるため、頭皮がほてるのだと思われますが、あまりひどいようなら医師と相談する必要があるかもしれません。また、主成分のミノキシジル以外にエタノールも配合されていますので、その影響も考えられます。とにかく市販薬とは言え、第一種に分類される医薬品ですので、不安を覚えたら、医師や薬剤師に相談することをお勧めします。

そんなリアップですが、予想される後発品登場で厳しい立場になってしまうのでしょうか。
販売価格というものは、消費者にとって大きな判断材料ですから、同じ効果なら安い商品を購入する方も増えるのは仕方ないものです。
サプライヤーも考えてはいるでしょうが、消費者としては、競争により効果がアップして、価格が下がるなら嬉しい限りです。
とは言え、ジェネリック医薬品の品質も実は同じではなく、商品によりそれぞれであると聞きます。また、開発会社の方が臨床等のデータが蓄積されていて安心であるという考えもあるようです。
長年の実績を覆す商品が出てくるのか。そこにも目を向けて注目していきたい話題です。