牛が舐めると毛が生える!?

西洋医学の自毛植毛手術を親和クリニックで受けて、髪が復活した私としては、にわかには信じられませんが、まずはこちらの記事をご覧ください。

アサ芸プラス
https://www.asagei.com/excerpt/101214

南米コロンビアの理髪店で行なわれている発毛のための施術だそうですが、
髪の毛が無くなってしまった頭部を牛に舐めてもらうというものです。
牛に頭を差し出して、そこを舐めてもらう。牛タンだけにベロベロ・・・
想像してみるに、かなりインパクトのある光景です。

実はこの説、かなり以前に、私は聞いたことがあります。
とあるお笑い芸人さんが、牛に頭を舐められている模様が、面白おかしく放映されたことがあるのを覚えています。
その時はインターネットも今ほど普及していなく、その真偽を調べる手段も少なかったのでそのまま放置していましたが、今回はインターネットのおかげで、この牛に舐めさせる発毛法(?)の詳細を調べることができました。

どうやら発毛促進の理由は、牛の唾液には、育毛や発毛に効果的とされている成分「シアル酸」が多く含まれているというのです。

シアル酸について概略を解説しようと思ったのですが、「細胞表面の糖鎖末端に存在する糖の一種」と、かなり難解な内容なのでここでは省きます。
とにかく、このシアル酸は従来のコラーゲンやヒアルロン酸と同様に、アンチエイジングに効果的とされている成分だそうで、中華料理で有名な高級料理、ツバメの巣の主成分だそうです。
よくツバメの巣と簡単に言いますが、あちこちで見かけるツバメではなくアマツバメが作る巣のことだそうです。
アマツバメは高山帯や海岸の断崖などに生息し、空中で集めた枯草などを唾液で固めた皿状の巣を作ります。つまり、食材としてのツバメの巣には、アマツバメの唾液腺の分泌物が多く含まれているのです。
そんなツバメの巣には、シアル酸とE.G.F.様物質(表皮成長因子)、F.G.F.(線維芽細胞増殖因子)という成分が含まれており、
それぞれが育毛に効果が認められるというのです。

このツバメの巣ほどではないですが、牛の唾液にも多くのシアル酸が含まれているのです。
前述しましたがツバメの巣は高価な食材。おいそれとは手に入りませんが、そこで代用されたのが牛の唾液=舐めてもらうということなのでしょう。そう考えると理にかなっています。

シアル酸は人の唾液にも含まれているそうですが、その含有量はごくごく微量。
それに比べてツバメの巣のシアル酸含有量はおよそ2000倍、牛の唾液でおよそ数百倍だそうです。

そう言っても、牛に頭を舐めてもらうのは抵抗がありますよね。とは言え、高級食材ツバメの巣を日常的に摂取するのも無理でしょう。
やはり含有量は少ないながらも自己生産できる自分の唾液で・・・というのも非現実的。

どこかのメーカーでシアル酸とE.G.F.様物質(表皮成長因子)、F.G.F.(線維芽細胞増殖因子)が多く含まれるサプリを安価で販売してくれないかと考えてしまいました。