活性酸素と脱毛の因果関係とは

活性酸素という言葉を聞かれたことはないでしょうか。
活性酸素とは大気中の酸素よりも活性化された酸素およびその関連分子で、酸素原子を含む反応性の高い化合物の総称です。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-041.html

この活性酸素、じつは身体の様々な不調の原因となる物質です。体内の活性酸素が増えると、老化が促進されてしまったり生活習慣病に代表される病気の原因になったりもします。
アンチエイジングの観点から言えば、体内の活性酸素が増えることで肌にシワやたるみができやすくなり、その結果としてシミやそばかすが発症してしまうと言います。
そして場合によっては皮膚がんなどに発展してしまうケースもあるというのです。

活性酸素はアンチエイジングの大敵

体内で活性酸素が増加する原因は様々ですが、そのなかの一因として紫外線が皮膚に当たることで活性酸素が発生し、細胞を酸化させてしまうことが挙げられます。細胞が酸化するということは、本来の働きができなくなるということです。そうなると身体に不調を来してしまうため、抑制するために体内のチロシンと呼ばれる物質が代わりに酸化され、それがメラニン色素となって皮膚に現れます。これがシミの原因となります。
さらに、ストレスや喫煙、過度なアルコール摂取でも体内の活性酸素は増加すると言われています。そして、活性酸素は皮膚の老化も促進すると言われています。
皮膚の内側で表皮などを支えているコラーゲンやエラスチンなどが活性酸素によって酸化されてしまうと、シミやたるみが発生するのです。

また、活性酸素は脱毛の症状を引き起こす一因であるとも言われています。体内で活性酸素が増えると、正常な細胞や遺伝子を攻撃してしまいと言われています。攻撃対象のなかには毛母細胞も含まれています。
毛母細胞は髪を作り出す箇所、その中のメラノサイトという色素細胞が作るメラニン色素が髪の内部に取り込まれることにより髪が黒く着色されます。
そこを活性酸素に攻撃されると働きが抑制され、結果として白髪が増えてしまいます。
また、毛母細胞を攻撃されるということは、頭髪を作り出す能力を低下させてしまうことにも繋がります。
若いころは抗酸化力が強いため対抗できますが、歳を重ねるにつれ抵抗力が衰え脱毛症状が顕著になってくると言われています。

活性酸素とフリーラジカル

そんな恐ろしい活性酸素ですが、フリーラジカルと同一視されてしまっているケースが見受けられます。

フリーラジカルとは、不対電子をひとつ、またはそれ以上もつ分子・原子を指す言葉です。
活性酸素・フリーラジカルと称されることもありますが、厚生労働省によると
「(フリーラジカルは)活性酸素と混同されてしまうことがありますが、活性酸素の中には
不対電子を持つものと持たないものがあります。スーパーオキシドやヒドロキシラジカルはフリーラジカルですが、一重項酸素や過酸化水素はフリーラジカルではありません。
ラジカル(過激な)という言葉通り、電子が足りないために不安定で、反応しやすいという性質をもちます」とのことです。

参考:e-ヘルスネット(厚生労働省)
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-040.html

必ずしも、活性酸素=フリーラジカルではないということです。

フリーラジカルは、放射線障害、がん、動脈硬化など多くの病気の原因となるものとして知られています。ヒドロキシルラジカルは放射線による水の電離および励起などで生じ、多くの生体損傷を引き起こすとされます。
このような活性酸素種を消去する酵素も生体内には存在し、生体防御能として働きます。
がんや動脈硬化など多様な生活習慣病の発症あるいは悪化リスクに関連する多くの報告があり、また老化の原因とする仮説もあります。
このフリーラジカルを脱毛の原因の一つ考えられています。

まとめ

活性酸素・フリーラジカルが体内で増加してしまうと、老化の促進や疾病の原因となってしまいます。
薄毛の原因がAGA(男性型脱毛症)である場合でしたら、私が梅田の親和クリニック大阪院で施術してもらった自毛植毛で悩みは解決できますが、何らかの疾病に起因する副作用であった場合は、まず根本原因である疾病を治療しなければなりません。
もちろん、体内の活性酸素・フリーラジカルの増加を防ぐための生活習慣を摂り入れることも、疾病予防につながります。

ストレスや喫煙、過度な飲酒などは、活性酸素・フリーラジカルの抑制は、育毛にとっても大敵な行為です。
いまある髪を守るため、生活習慣を見直してみては如何でしょうか。
それでも食い止められないAGAの薄毛であったら、迷わず専門クリニックで無料カウンセリングを受診してみてください。