汗をかいたら水分補給 多量の水はかえって危険?

梅雨の時期をすぎれば、日増しに暑さが厳しくなります。

今年は昨年同様、新型コロナウィルス感染症予防のため、マスクを着用しての外出になるでしょうが、暑さ対策は滞りなく行なっていきたいものです。
特に頭皮の発汗には最新の注意が必要です。
頭皮をつたう汗は皮脂や汚れを伴って、頭髪の根元で塊となり頭髪の成長を阻害してしまう危険があります。


育毛にとって天敵となるものですので、頭皮の汗はタオルなどを優しく押し当て、小まめに除去したいものです。
タオルでガシガシ頭を拭くのは、見た目は男らしいかもしれませんが、育毛で言えばNGです。頭皮に微小な傷がつき毛髪の弱体化の要因にもなりかねません。

さて、暑い最中に欠かせないものといえば水分の補給です。
暑いと汗もかき、汗をかかない人でも夏場は体内の水分量が思ったよりも減ってしまうことがあります。だから、そんなときは小まめな水分補給が大切です。
暑い時期ではなくても、1日に2リットルほどの水分を補給する健康法というのもあるようです。

そんなわけで汗をかいたら水分補給は不可欠ですが、摂取する水分量が過剰だと、返って健康を損なうことにもつながることもあります。

過剰な水分補給で電解質が減少

健康情報サービスを提供するWebサイトのWebMDにて、低ナトリウム血症に関する記事を発見しました。

参考:WebMD
https://www.webmd.com/a-to-z-guides/what-is-hyponatremia

まず初めに、人の身体では、カリウムやナトリウム、マグネシウムなど電解質と呼ばれる成分が腎臓から心機能まですべてを調節する役割を担っています。
水分を過剰に摂り過ぎると、身体機能を維持し続けるために必要な電解質が足りなくなる可能性があります。
そしてナトリウムとは、人体に必要なミネラルの一種です。
浸透圧の調整などの働きをし、主に食事で食塩から摂取されます。ナトリウムは、細胞外液の浸透圧を調節し、細胞外液量を保つなどの役割を持っています。

出典:厚生労働省 e-ヘルスネット

そして低ナトリウム血症とは、体内の総ナトリウム量に対する体内総水分量の過剰になったときに起きる症状です。

低ナトリウム血症は、軽度の場合は症状がない可能性があります。
症状は、ナトリウムのレベルが突然上昇または低下したときに現れます。発症する前兆としては、嘔吐を伴う吐き気や倦怠感、頭痛や筋肉の痙攣などが挙げられます。
水分の過剰摂取などで低ナトリウム血症のリスクがあることが分かっていて、しかも上記のような症状が現れ始めたら速やかに医師へ連絡してください。
嘔吐や吐き気、意識の消失や昏睡など症状がひどい場合は、早急な治療が必要となります。

低ナトリウム血症の原因は

身体内のナトリウムをはじめとする電解質のレベルが低下する理由としては、水を飲みすぎ、慢性的な重度の下痢や嘔吐といった発作、腎臓や肝臓などの疾患、服用している薬剤の種類の問題などが挙げられるようです。
なかでも水の摂りすぎは、ミネラルウォーターを代表とする「単なるの水」や電解質を含まないお茶などの摂り過ぎを指しています。

ナトリウムをはじめとする電解質を含んでいる各種スポーツ飲料や一部の機能性飲料を摂取していれば、水分(のみ)の過剰摂取による低ナトリウム血症が発症する確率は下げられます。

経口補水液と呼ばれる商品は脱水症のための食事療法(経口補水療法)に用いられます。そのような商品には、基本的にナトリウムとカリウムが含まれています。

もしものときには、これらを活用するのも手ではあります。もちろん、兆候がみられたときは医師に受診するのが確実です。

暑い季節は身体のバランスに注意

とかく暑い時期は水分に頼りがちではありますが、単なる水を飲むだけでは思わぬリスクを背負うことになります。
暑い季節は汗をかきます。我々、育毛を心掛ける者にとっては抜け毛の原因につながりかねない頭皮の発汗は常々、気を付けておかねばならないことです。
そして、水分を補給する際には、身体内の電解質も考慮した飲み物を選ぶべきなのです。

梅田の親和クリニック大阪院で自毛植毛を受けAGA(男性型脱毛症)を克服した私は、頭皮にかく汗は小まめに処理することを心掛けています。
せっかくの頭髪を失うことが怖いので、毛髪に悪いことは少しもやりたくありません。
身体のバランスを乱さないためには、栄養素の補給は不可欠です。

これからの季節は、自毛植毛手術を受けた髪のためにも、電解質を含む水分補給と、バランスの良い食事を怠ることのないよう気をつけて行きたいものです。