気になる白髪のケアについて

歳を経るにしたがい、頭髪の薄さも気になりますが、白髪も気になってしまいます。
植毛(=自毛植毛手術)を受けた私も、もみあげの部分が特に酷い状態となっています。
白髪頭は年齢よりも老けて見えてしまうということもありますし、黒と白がまだらになっているのも見栄えが悪い。
こういった場合、人によっては抜いたり、白髪を染めなどのヘアカラーを使用したりするのが一般的なのでしょう。
いやいや、白髪だって髪の毛、抜いてしまうなんてもったいない。
では、ヘアカラーで染めるか? と思ったのですが、染髪というのは育毛にとって影響のあるものでは…。
との疑問がわきあがってきましたので、ちょっと調べてみました。

まずは白髪の成り立ちについて

髪は生えてくる歳、毛根でメラニン色素によって黒く色付けされるのだとか。
このメラニン色素を作っているのはメラノサイトという細胞であり、順調に働いていれば黒い髪が生えてきます。
ところが、何らかの原因でメラノサイトが減少すると、髪の色は薄くなってくるのです。
そしてメラノサイトが無くなると、その毛根からは白髪しか生えてこなくなってしまう可能性があるそうです。
メラノサイトが減少する要因ですが、大きいのは加齢による肉体の老化だそうです。
過度なストレスや飲酒・喫煙。食生活の乱れなどは、肉体の衰えを促進させる要因となります。
また、運動不足は血行不良を引き起こすことに繋がりますので、これも老化を早めてしまいます。
健康的な生活は、アンチエイジングにとって欠かすことができないことで、白髪を生み出さないために必須なことであるのは間違いないです。
しかし、それは白髪を予防するという観点でのこと。生えてきてしまった白髪は、なんらかの対処をしないといけませんよね。
そこで、手っ取り早いのがヘアカラーというわけです。

ヘアカラーは薬剤を使用して人工的に髪の色を変化させる、染めるわけですので、髪にダメージが無いことはありえません。
一般的に白髪染めには、1剤や2剤と呼ばれるカラー剤を混ぜ合わせて使用します。
これらの薬剤にはアルカリ剤や酸化染料、そして酸化剤が含まれております。
アルカリ剤は髪の表面にあるキューティクルを浮き上がった状態にして色味が入りやすいようにする働きをするのですが、
髪の奥にアルカリ剤が残留してしまうことがあるそうです。
また、キューティクルが浮き上がった状態は、髪へのダメージが増してしまいます。
また酸化染料は、人によってアレルギー反応を引き起こし、頭皮ダメージの原因にもなってしまうのです。
さらに、酸化剤は、化学反応を起こして髪のメラニン色素を脱色させた後に、染料を発色させる働きがあるそうです。
内部のメラニン色素を脱色する時に、大切なタンパク質も破壊してダメージに繋がるそうなのです。

こういったヘアカラーの他には、トリートメントタイプの白髪染めがあります。
白髪染めトリートメントは、その名のとおり白髪染めとトリートメント効果を併せ持った商品です。
しっかりと髪の毛を色づけし、なおかつ髪の傷みを補修するトリートメント効果を持っています。
白髪染めトリートメントは、ヘアカラーとは違い薬剤を混ぜ合わせることがなく、
髪の毛にそのまま塗り込んで使用します。人によって、シャンプー前の乾いた状態からだったり、シャンプー後の濡れた状態だったりと使用法は様々ですが、塗布した後にしばらく(15~20分)染め置きしておく必要があります。
染め置き時間が経過したら、洗い流して終了というわけです。
この手順から、私は入浴前に白髪染めトリートメントを塗布して、シャンプーと同時に洗い流すという流れで行なっています。

白髪染めトリートメントは、人によりますが即効性が弱く、1度ではあまり染まっていないと感じる人も多いそうです。
ですが、毎回の洗髪時に欠かさず処置しておくと、徐々に浸透して染まってくれるようです。

男女を問わず、アンチエイジングの観点からも見栄えの良くない白髪。
気になってきたら、抜いてしまう前に白髪染めを活用しケアしてあげましょう。

ちなみに私が受けた植毛(自毛植毛)手術では、白髪の植毛手術も可能だそうです。
白髪があった方が自然な場所には、白髪を植毛することもあるようです。そして、当たり前ですが、白髪が抜けるとまた白髪が生えてくるそうです。