毛髪再生医療研究の現状をアデランスプラスでチェック!

株式会社アデランスといえば、増毛やヘアウィッグでおなじみです。
正直、人工的な毛髪だけを専門にしていると思っていたのですが、
その実そうではなかったことを改めてホームページで知ったのでご報告してみようと思います。

もちろん、主力となるのは頭部に装着するタイプのヘアウィッグや、
既存の毛髪に人工毛を結びつけるタイプの「増毛」商品のようですが、
髪の成長サイクルを正常化し発毛を促す「ヘアリプロ」に加え、
自宅で育毛ケアを行なえるシャンプーやサプリメント、育毛剤やヘッドスパ機材の販売なども行なっています。

そういえば以前、こちらでも記事にしたヘルメット型の機器「ヘアリプロ LED プレミアム」も、アデランスの商品でした。

これら育毛に関するサービスや商品の展開は、株式会社アデランスが独自に
人の毛髪に関する医学的研究や最先端の毛髪理論に基づいて開発しているそうです。

それらの詳細は、同社ホームページ中にある研究開発レポートの「アデランスプラス」にて公開されています。
http://www.aderans.co.jp/corporate/rd/aderans-plus.html

最新の「アデランスプラス」は「2016 Winter Vol.04」で、この号には
以前から私が気になっていたヒトiPS細胞などの幹細胞を利用した
再生医療に関する記事も掲載されています。

こちらは杏林大学の医学博士・大山教授へのインタビュー形式となっており、
そのなかでは、毛髪の再生医療に関する最先端の情報や現状が語られています。
http://www.aderans.co.jp/corporate/rd/pdf/aderans-plus04.pdf

単純に「iPS細胞で毛母細胞を培養して増やす」と言葉で書くと簡単ですが、その内実は
多種な幹細胞の相互作用させての組織形成、遺伝子に関する事柄、脱毛症ごとの違いなど、
毛砲の再生には数多くの要素が複雑に絡み合っていることが分かります。
症状によっては、じつは毛母細胞が生き残っており、それを再生することで発毛を
促すことができるといったことも語られています。

毛母細胞の培養や毛髪再生に関することなど、かなり期待してしまう内容となっています。
しかしながら、研究は着実に進んでいるようですが、まだまだ時間はかかりそうだなぁというのが私の感想です。
数年中に実用化されたとしても、最初のうちはコストの問題も立ちはだかることでしょう。
晴れて実用化され、私が信頼している親和クリニック大阪で診療メニューにラインナップされるその日を期待して、いまからコツコツと貯金でしょうか。
有難いことに髪関連の技術開発は、日々進歩をしてくれているようです。ただ、どれも期待ばかりが先行してしまい、なかなか現実にならないもどかしさがあります。
前にも書きましたが、自毛植毛は今のところ確実な技術ですが、髪が増えはしません。仮に、簡単にしかも安く自分の髪の毛が培養できるなら、実はそれだけで薄毛の悩みの多くは解消できるはずです。だから、その技術だけでも早く実現してくれないかなと思います。

こちらのサイトには、医療記事の他にも、薬用スカルプシャンプーや鍼治療による育毛術、
毛髪を作るコラーゲンに関することなど、その道のプロが語る記事が掲載されています。