毛穴の詰まりが炎症に発展

米国の総合健康情報サイトWebMDにて、皮脂や汚れなど何らかの原因によって毛穴が詰まることで毛包が炎症を起こす「化膿性汗腺炎」についての記事が掲載されていました。

参考:WebMD What Are Blocked Hair Follicles?(ブロックされた毛包とは何?)
https://www.webmd.com/skin-problems-and-treatments/blocked-sweat-glands-explained

症状と発症部位は?

記事によると、身体の皮脂や汗腺の多い部位にある毛包が汚れなどで詰まってしまうと、痛みを伴うようになるか、感染して瘢痕に変わる可能性があると言います。
この問題は、男性よりも女性の方が約3倍も多く発症するというデータがあります。

発症原因として考えられているのは、身体を不潔にしてしまっていることや喫煙、発汗、ホルモンの変化などが挙げられています。

ブロックされた毛包は、最初はニキビや吹き出もののように見えます。
それらは脇の下や鼠径部など、皮膚がこすれる場所で形成されることが多いと言います。
女性の場合は性器や太もも上部、胸の下などで、男性の場合は性器と肛門の周囲に発症する可能性が高くなります。

初期はニキビのような盛り上がりの状態で、後に痛みを伴う膿瘍(のうよう)と瘻孔(ろうこう)とよばれる穴から膿が出たり、組織が全体的に硬くなったりするなどの症状が現れます。
治療法は重症度によって異なり、皮膚に塗る外用クリームや内服の抗菌薬などの薬剤、外科的処置などを使用します。

参考:MSDマニュアル家庭版 化膿性汗腺炎
https://onl.sc/4AhkX8C

頭皮に現れる皮膚炎

WebMDでの記事で取り上げられている化膿性汗腺炎は首から下の身体にある毛包についてですが、この炎症自体は頭部の毛包でも発症する場合があると言います。
発症する可能性の高い部位は後頭部で、身体にできるのと同じようにニキビのような形状で現れます。

また頭皮で引き起こされる炎症としては脂漏性皮膚炎があります。これは頭皮や髪の生え際、眉間や鼻の横など皮脂の分泌が盛んな部位によくできる湿疹です。

症状としては患部の皮膚が赤くなり、多くのフケが出てきます。
フケの種類は脂っぽいものや乾燥したものなど、人によって症状が違っています。
重度になるとフケや剥離した皮膚、浸出液が固まり患部をかさぶたのように覆うような状態になることもあるようです。
思春期以降に見られる成人型の脂漏性皮膚炎の場合、一度でも発症すると、よくなったり悪くなったりを繰り返すこともあります。
症状が酷い場合は自然治癒が望めないため、病院での治療が必要になります。

参考:田辺三菱製薬 ヒフノコトサイト
https://hc.mt-pharma.co.jp/hifunokoto/solution/757

正しい洗髪で頭皮を清潔に

脂漏性皮膚炎のほかにも、傷ついた毛包が最近に感染して発症する毛包炎や、外的要因でかぶれてしまう接触皮膚炎なども頭皮に発症する可能性があります。
毛包炎は強く頭をこするような行為をしないことが大事です。
そして接触皮膚炎は洗髪時のシャンプーやリンス、トリートメントなどが残っていると毛包への刺激物となってしまいますので、きちんと洗い流すことを心掛けると予防につながります。

洗髪後は濡れた髪や頭皮をしっかりと乾かし、整髪料などは可能であれば使用を控えることが頭皮の健康維持に役立ちます。
また顔にできるニキビと同様、バランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動など生活環境を整えることでも予防することができます。

炎症よりも恐ろしい脱毛症

今回とり上げた皮膚や毛包の炎症は、軽度なものであれば放置しておいても自然治癒することもあります。
しかし、症状が進行してしまうと腫れや膿が出るなどするため、できれば皮膚科を受診して治療した方が無難です。

化膿性汗腺炎、脂漏性皮膚炎、毛包炎は、見た目の変化や触ってみての異物感で発症の状態を判断できます。
しかし、同じ頭部で起こる症状であるAGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)は、初期段階ではまったく判別できません。
症状が抜け毛ですので、ある程度の進行を持って気づくという人が多くいます。

私のように気づいたら頭頂部のカッパ化が進んでいたという場合や知らないうちに生え際が後退してしまったという場合などがそれです。
私がカッパ化を気にしだしたのは20歳代前半。ということは、成人になった直後にはAGAが発症していたのかもしれません。随分と早い段階です。
これは私だけでしょうか? それは違うと思います。私だけが特別なのではなく、私のような人も多くいるはずです。

私が梅田にある親和クリニック大阪院での自毛植毛でAGAを食い止めたのが40歳代に入ってからです。それでギリギリ、なんとか納得のいくスタイルを手に入れられました。
AGAによる脱毛症状は頭頂部や生え際などの部位に現れますが、側頭部や後頭部の頭髪も年齢を重ねることで密度が薄くなる場合もあります。
自毛植毛では気になる箇所に移植する株を後頭部から採取します。
そこが加齢により薄くなってしまっていたら、採取できる移植株の数も限られてきます。
だから、私はできませんでしたが、若いうちからの対策が効果的になるわけです。

AGAを食い止め、自毛植毛後に納得のいくヘアスタイルを構築したいのであれば、進行しすぎていない若いうちに相談することが大切になります。
多くのクリニックにおいて、カウンセリングは無料で行なわれています。
私もいくつかの専門クリニックで無料カウンセリングを受けて、信頼がおけるクリニックとして親和クリニック大阪院に決めました。
ただ迷っているより、専門家の話を聞いてみることを経験者としてお勧めします。