断食で頭髪が成長!?

https://jp.sputniknews.com/science/201709134082704/

ブラジルの学者たちが、「断食が髪の毛の集中的な成長を引き起こす」ことを証明したとのニュースを発見しました。

これは、当然植毛手術をした私の髪にもあてはまるわけですから気になります。

学者たちは、マウスをふたつのグループに分け、ひとつのグループには食事の量を厳しく制限し、
別のグループには適正な食事量を与える実験を半年間に渡って行なったとのこと。
その結果、適正な食事量の60%しか与えられなかったひとつめのグループのマウスは、
体重が半分に減ってしまったほか、皮膚の厚さと毛の密度が増し、毛も長くなり、
さらに皮膚の血管の全長も伸びたという。

学者たちは、このような大きな変化について、マウスが新たな食事の規則に適応した結果だと考えているようです。
食事量が減少したため一定の体温を維持し続ける熱量が少なくなったことで、
その代替策として、体毛の成長が引き起こされたとみられたとの見解です。

少ない熱量でも体温を維持できるように保温のために体毛を伸ばし、皮膚を厚くして環境適応をしたと。

つまり、断食がその変化の起因になったというわけです。

さらに「皮膚の血管も伸びた」という点については、詳しいメカニズムは、不明ですが、
血管(毛細血管も含む?)が伸びるということは成長していることですから、
血流も活発になる。そうすると、毛根に行き渡る栄養も増加するはずです。
ですから、体毛の成長にとって良い環境になることは分かります。

しかし、断食や食事制限による栄養摂取の減少は、程度の差はあるにせよ身体に何らかの負荷を掛けてしまうのでは?

…とそのことは気になります。
ただ、身体は生命維持を優先するため、脳や臓器に比べて優先順位の低い毛髪への栄養供給は後回しになるのではないかと考えがちですが、
逆に命を守るため、体温保持する必要があり、そのために毛が伸びるというのは、面白い現象で生命の神秘を感じます。
いわれてみれば、犬や猫も体温保持が必要な寒いところで暮らす種は、長毛種ですよね。

それはともかく、ブラジルの学者たちは、「今回得られた結論は人間にも当てはまる」と主張しているそうです。
確かに食事が安定していなかった人類の祖先である原始人たちは、毛深そうなイメージがあります。
暖かい衣服も暖房器具もなかった時代は、体温維持は、文字通り死活問題であったわけですから。

断食や食事制限は苦しいですが、「髪の毛の集中的な成長を引き起こす」ためとあらば、
多少の無理は仕方ないかもしれません。私のようなメタボ体型にとっては、ダイエットにも繋がって一挙両得?
なにはともあれ、続報が気になるところです。
地球の反対側にあるブラジルの学者さんにエールを送りたいですね。

ブラジルのみなさん聞こえますかー!