帽子をかぶるとハゲが進行してしまう!?

Web版のTIME誌にて、帽子をかぶることがハゲてしまうきっかけになるかもしれないとの記事が発表されました。

Can Wearing a Hat Contribute to Baldness?

※TIME 英語の記事です

帽子や髪形がハゲの原因に!?

カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の皮膚科医であるゴールドバッハ博士の意見が掲載されています。
博士曰く、ハゲを隠すために帽子をかぶる人もいますが、それはちょっとした薄毛から、さらにもっとハゲが進行してしまうトリガーになったと結論付けることになるかもしれないとのこと。
またニューヨークのシナイ山メディカルセンターの毛髪修復を専門とする整形外科医のウォルフェルド博士の意見によると、
男性型と女性型のハゲはいずれも、頭皮や身体の他の部分に現れるジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンに対する遺伝的な感受性の高まりによって部分的に引き起こされますが、 ハゲの原因は「多因子性」です。
非常にタイトなポニーテールや硬い刃のように髪の毛を強く引っ張ってしまうような状態では、頭髪だけではなく毛包をも引っ張るような緊張が生じる可能性があるのだそうです。
これにより、何年にもわたってその緊張が生じている状態を維持し続けてしまうことで、
頭髪の脱落が引き起こされてしまう可能性がありのです。
そして、長期間にわたって締め付けのきつい帽子をかぶっているのだとしたら。
毎日、何ヶ月も何年にもわたってその状態であるとしたら、頭髪に何らかのダメージを与える可能性があります。
さらに、帽子がきつすぎると、毛嚢に炎症を引き起こす可能性があることも判明したとのことです。

蒸れや締め付けにも注意

また、私が以前に述べた帽子をかぶることでの注意点も述べられています。
汗をかいている状態で帽子をかぶっていると蒸れてしまうことはもとより、汗に含まれる塩分は肌を物理的に刺激します。
いつも汗で染まった帽子をかぶっていると、この刺激が炎症を引き起こしてしまう場合もあるというのです。
確かに、これもまた、頭髪を失う過程を早める可能性があります。

さらにジョージワシントン大学の皮膚科教授であるアダム博士の弁によると、
帽子に使われている材料、例えば染料や織物もまた抜け毛になる可能性があるということです。
帽子に使用されている素材によっては、頭皮にアレルギー反応を起こす場合もあります。
これにより、頭皮が炎症を起こしてしまい頭髪が脱落する可能性があります。
AGAによって薄毛が進行している場合、この炎症による脱毛が薄毛を加速させる可能性もあるのです。

所説あり?

しかし、これらのことはさほど重大に考える必要はないと言う専門家もいます。
一般的には、帽子はハゲの原因にはならないのだそうです。
帽子が確実に脱毛を引き起こす可能性があるという懸念より、着用者の頭皮や顔を紫外線による損傷から保護することが重要であるとの意見もあります。
確かに、直射日光に頭髪や頭皮を晒し続けてしまうよりも、遮断し保護できる帽子は健康にとって有益です。
紫外線による日焼けは、肌の痛みはもちろんのこと、最悪は皮膚ガンの発生にもつながりかねません。

つまりは、帽子や日傘などにより紫外線への対策は健康維持のために必須で、さらに薄毛を気にする場合は蒸れや締め付けなどを小まめにチェックして対策をとっておきましょうということでしょうか。

梅田の親和クリニック大阪院で、自毛植毛手術を受けて以来、ヘアケアに注意をしておりますが、個人的に吟味しながら、最新の研究もどんどん取り入れていきたいものです。